• 完全無料の健美家の売却査定で、できるだけ速く・高く売却

×

  • 収益物件掲載募集
  • 不動産投資セミナー掲載募集

東京の自宅2戸を貸す「ヤドカリ投資」で家賃30万!夫が事故で1年間介護のピンチを支えた大家業

不動産投資全般/投資家インタビュー ニュース

2023/05/12 配信

茨城県に住む40代の南チヒロさん。結婚後、夫の実家である茨城に移り住み、専業主婦をしていたある日、大黒柱の夫が事故にあい、1年間の自宅介護生活へ。夫の体はもちろん、『お金』のことが心配に。6人家族で唯一、働けるのは、南さんだけ。

下は2歳から上は80代の義理の両親と、育児に義両親と夫の介護にと、手がかかる家族が4人もおり、働きに行くのは不可能だった。

金銭面で支えになったのは、家賃収入だ。25年前に夫が始めた不動産投資が、家族の窮地を救った。そんな南さんの不動産投資体験談を紹介する。

274955577_113319354622099_5320272404916468889_n
茨城在住の南チヒロさん。自営業の夫ともに、副業として、大家業を行なっている

アメリカでレストラン経営をしていた夫、
飲食業に疲れ、シェアハウスをきっかけに不動産投資へ

夫婦で大家業を続けている南さん一家だが、不動産投資を始めたきっかけは、25年程前に夫がアメリカで、戸建てを購入してシェアハウスを始めたことだ。

「当時夫はアメリカで日本食レストランを経営し、休みのときも仕事のことが頭から離れず、疲弊していました。このまま飲食業を続けるのは厳しいと考えるなかで、現地で戸建てを買って、空いている部屋を貸すシェアハウスを始めました、

忙しくて自宅に帰ることができなくても、家賃収入が入ってくることに魅力を感じたそうです」

90年台に購入してから、徐々に戸建の価格が上がっていくなかで、さらに収益性の良い物件に買い替えることに。買った時よりも1000万円増で売却。1戸目の売却益を使って、カリフォルニアの海沿いでサーファーに人気の場所で、日本円にして約4200万円の戸建てに買い替える。

1487774_s
カリフォルニアのビーチ。イメージ写真

「エージェンシー(不動産仲介業者)が友人で、いい物件を見つけてくれたのです。相場よりも安めの家賃で、長く同じ人に貸しています。長く同じ人が住んでいることもあり、管理に手間がかからず、修理が必要な部分があれば、家具職人が本業の友人にリフォームしてもらい、維持費にさほどお金がかかりません」

その後、夫は日本に帰国。アメリカで始めた個人事業を続けながら、日本で住むために住宅ローンを使って、新宿で1LDKのマンションを購入する。

「副都心線の開通前に、開通を見込んで、マンションを買っています。副都心線開通後は狙い通り、物件価格が上がり、2003年頃に2900万円で購入しましたが、今では1.5倍の売値がつくほど高騰しています」

結婚、出産を経て、子育てをするのに新宿のマンションは手狭であることから、子育て環境の良い場所を求めて、次は江東区の3LDKのマンションを、同じく2900万円で住宅ローンを使って購入。新宿のマンションは賃貸に。

SHN0032080_02_20140629163248_pcLongHight
江東区のマンション。1974年築と古いながら、学校や駅に近い立地が魅力

夫が事故で窮地に陥ったときも家賃収入が支え。
賃貸ニーズの高い立地と早く投資を始めたことがプラスに

2015年になり、茨城に住む義母に介護が必要になり、一家で移り、江東区のマンションも貸すことに。それぞれ管理費を差し引いても、新宿のマンションは19万、江東区のマンションは11万と計30万の家賃が入ってくる。新宿のマンションはローンをすでに完済している。

それが茨城に引っ越して、数ケ月ほどして、夫が事故にあい、1年間の自宅介護生活が始まることに・・・。

「2人の子供がいて、下は2歳でまだまだ手がかかり、80代の介護は必要な家族もいて、働きに出ることができず、夫がこの先も働けなかったら、どうしていけばいいのかと悩みました。夫がアメリカにいた頃に始めた戸建を貸している家賃収入はドルで入金されていたため、レートを見ながら、いいときに換金する必要があり、すぐに日本円に換金できず、毎月30万円の2戸の家賃収入があったのは大きな支えでした」

幸いにも夫は無事に回復し、元通りの生活を取り戻すことができたが、これを機に、南さん自身も、お金のことや不動産のことを改めて学ぶ必要があると感じた。

「夫が生死をさまよう体験をして、私自身、お金のことや不動産のことを理解しておかなければいけないと思い、不動産投資の勉強を始めました。母の無知は子供への罪。

今後どうしたら、2人の子供達にプラスの資産として、所有物件や、両親から引き継ぐ予定の介護施設の収益物件を残してあげられるのかを探ることが目的です。引き継ぐ子供たちにも知識がなければ、不動産屋さんのいいなりになってしまいます。

不動産屋さんの言いなりにならないよう知識をつけなければならないと思っています」

今、所有している2戸のマンションの客付けは、大手の管理会社に依頼しており、退去があっても、半月もかからずに次の入居者が見つかっている。それだけ賃貸ニーズの高い、魅力的なマンションである。

「25年前と早い段階から夫が不動産投資を始めていたおかげで、ローンが終わっているものもありますし、当時に比べると、アメリカの物件も、日本のマンションも値上がりしていて、売却益が十分に狙えます。不動産投資では時間を味方に付けることが大事といわれますが、その意味を実感しています」

アメリカでの生活が長かった夫は、「投資」についてもアメリカナイズされた考えを持っているそうだ。

「中学生の子供に20万円を渡して、投資をするように教えるなど、子供にもお金の知識を身に着ける重要性を伝えています。とはいえ、勉強をしないと、何に投資をしていいのか分かりません。子供と一緒に、私もまだまだこれから勉強したいですね」

健美家編集部(協力:高橋洋子(たかはしようこ))

高橋洋子

https://yo-coo.wixsite.com/home

■ 主な経歴

暮らしのジャーナリスト。ファイナンシャルプランナー。
大学卒業後、情報誌などの編集を経てライターに。価値0円と査定された空き家をリノベーションし、安くマイホームを購入した経験から、おトクなマネー情報の研究に目覚め、FP資格を取得。住宅、マネー関連の執筆活動を行う。

■ 主な著書

  • 『家を買う前に考えたい! リノベーション』(すばる舎)
  • 『100万円からの空き家投資術』(WAVE出版)
  • 『最新保険業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』(秀和システム)など

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

アクセスランキング

  • 今日
  • 週間
  • 月間

不動産投資ニュースのライターさんを募集します。詳しくはこちら


ニュースリリースについて

編集部宛てのニュースリリースは、以下のメールアドレスで受け付けています。
press@kenbiya.com
※ 送付いただいたニュースリリースに関しては、取材や掲載を保証するものではございません。あらかじめご了承ください。

最新の不動産投資ニュース

ページの
トップへ