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「パパもう一人計画」を家族6人で分担、実現。老後も安心な2棟+αに至る道のり

不動産投資全般/投資家インタビュー ニュース

2023/06/05 配信

リタイア後の収入に不安を抱くのは誰も同じ。Mika‘sファミリーではママを中心に家族で役割を分担、チームワーク良く不動産投資に取り組み、区分1室、築浅の1棟アパート、新築1棟と、徐々に資産を増やしてきた。

加えてこれから注目されそうなレンタルスペースに目を付け、2室を運営。パパのリタイア後も不動産投資というもう一人のパパが家族を支える仕組みを構築してきたチャレンジ家族を取材した。

次男のセミナー参加で投資熱が再燃

Mika‘sファミリーはまみたむMIKAさんとパパさんの夫婦と4人の子どものうちの、長男・Sさん、次男・Tさんの4人でスタートした会社。本格的に不動産投資を始めてすぐに設立した。世の中にはお父さんが家族に内緒で不動産投資を行い、死後に発覚して揉めるケースが少なくない中、Mika‘sファミリーでは家族全員がそれぞれの強みを生かして一家で不動産投資に取り組み、成果を上げている。

Mika‘sファミリーが最初に不動産投資に取り組んだのは5年前。パパさんがJRと東京メトロ半蔵門線が交差する錦糸町駅(墨田区)から徒歩5分の区分所有マンションの1室を購入したことに始まる。

立地が良いことから、空いてもすぐに決まるという同物件は都心不動産の価格上昇に伴って価格も上がっているという優秀な物件。その状況なら続いてもう1物件となりそうなものだが、Mika‘sファミリーはその当時子どもたちの学費が嵩み、すぐには購入できない状態だった。

区分だと空くと収入がゼロになる、イチゼロ状態。収入を安定させるためには一棟モノだろうとは思っていたそうだが、しばらく投資はお休みということに。

復活のきっかけとなったのはその当時大学生だったTさんが2020年1月に参加した資産運用EXPOでの学び。Tさんは現在カード会社に勤務する、母のMIKAさんいわく「卒業旅行はタダ、生活費はポイントで賄うカードおたく」。ポイントの上手な貯め方、使い方などに詳しく、収益をシビアに計画的に考えられる人である。

「最初は両親に株セミナーを薦めたのですが、半年ほどして不動産投資講座が再開されることになり、両親と兄・Sさんと自分の4人で同年10月に不動産投資セミナーに参加。以降、銀行や不動産に行く時にも4人全員で行くようになりました」とTさん。

Tさんが資産運用EXPOをきっかけに「副業アカデミー」を受講したことから家族に波及。それぞれが異なるジャンルの講座を受講、得意を活かした現在の投資スタイルの基礎となった。

たとえば、パパとMIKAさんは株と不動産、Tさんは物販とライティング、Sさんは1億円ロードマップとメルカリ、大学生の三男・Kさんは動画編集、同じく大学生の長女MOMOKOさんはメルカリ、写真の講座という具合である。

さまざまな講座を受講をし、着々と収益を上げるノウハウを身に着ける活動の中で家族揃って「不動産を買うぞ!」と家族が盛り上がってきたという。

リタイアまでに不動産でパパの収入を補填

「セミナー受講後、すぐに物件購入のために動き始めたのにはパパの年齢の問題もありました。ある不動産会社に55歳までしか融資が受けられないと聞いたのですが、その時のパパが54歳。55歳になるまでに急いで買おうと考え、その時に同時に年齢とは関係なく融資が受けられるように法人を作ろうと考えたのです」とMIKAさん。

Mika‘sファミリーではこのプロジェクトを「目指せ!パパもう一人計画」と名付けている。パパが定年退職するまでにパパと同じように稼ぐ人をもう一人、資産運用で作るということである。

「子どもが4人いて学費がかかりました。以前から株はやっていましたが、それ以外に収益の柱を作りたい。それがパパもう一人計画です。パパがリタイアしてもパパと同額の収入を生み出してくれるシステムを構築したいと考えているのです」。

買うと決めてからは健美家も含めた不動産投資ポータルに家族で登録、良い物件があればアポを取って4人で行きまくった。

「不動産会社に行くと父、母、私と兄で並んで座るのですが、不動産会社の説明が始まると両親と不動産会社の会話を聞きながら私と兄がぱかっとパソコンを開き、その場で周囲の相場や路線価のチェック、試算などを始める。その姿にはどこの不動産会社でも驚かれました」とTさん。

息子たちの意見を尊重、最初の物件を購入

いくつもの不動産会社を訪問しまくった結果、ここで買おうと考えたのは横浜の関内にある不動産会社の、信頼できる担当者との出会いである。

「それまでに『不動産は100点満点なんて出てこないよ。70点なら買いだよ』と言いながら、50点くらいの物件を出してくる会社や物件の有無を確認して訪問しているのに『その物件はもうないよ』という会社にも遭遇しましたが、幸い、ここなら信用できると思える会社があり、家族で訪問、いろいろレクチャーしてもらった上で、物件を見学に行きました」。

最初に購入した物件。
最初に購入した物件の室内。癖はあるものの、物件の条件としては良く、選ばれ続けている物件だ

その日の見学予定は4物件。最初の物件は不動産会社担当者からは「癖のある物件ですよ」と言われていた築1年、1K6戸のアパート。

オートロック、宅配ロッカーにロフト付き、バス・トイレ別と物件としては好条件だが、立地に難があった。駅からは2分と非常に近いのだが、JRと私鉄の線路に挟まれた土地に建っていたのだ。当然、ひっきりなしに音がする。

最初、パパはこれは絶対ないなと思ったそうだ。ところがSさんが「これなら自分も住みたい」と主張した。「自分以外にもここに住みたい人が絶対にいると思いました」。

幸い、見学前に不動産会社の社長から「賃貸住宅を借りるのは息子さん世代。それを意識、息子さんたちの意見を大事にしてください」と言われていたこともあり、パパも若い層の考えを理解、その物件の購入に同意した。

「築浅ですでに入居者もいますし、周辺と比べて家賃は安い。ということは今後、家賃を上げていく余地があるだろうと判断しました」とSさん。

「父は自分が住みたいかどうかという観点で見てしまいがちですが、住むのは自分とは違う人間。自分の好き嫌いではなく、選ばれるかどうかを意識しないといけないかなと思います。平均的な物件より、ストロングポイントのある、刺さる物件のほうが強いはずです」とTさん。

実際、パパは2軒目に見学した閑静な住宅街の旗竿地が気にいっていたが、家族会議の末、息子たちの勧めを聞き、最初の物件を購入することになった。

投資には目的も大事

2軒目も同じ担当者から情報公開前、更地状態の新築アパートを紹介されて購入した。京王線最寄駅から歩いて4分、南向きの静かな住宅街に立地しており、スーパーもコンビニも至近。建物は1Kが7戸。固定階段のロフト付きの住宅だ。前回のとんがった物件からすると真逆な物件のようだが、パパとMIKAさんはこの物件に惚れ込んだ。

「投資は目的が大事だと思っています。Mika‘sファミリーの投資は夫婦2人の老後のために安定収入を得る仕組みを作ること。2軒目は好立地で満室経営が見込める安定的な物件。パパもう一人計画には欠かせないピースのひとつです」とTさん。

2軒目の、新築した物件。すぐに決まったという人気ぶりにはパパの尽力が大きく寄与している
2軒目の、新築した物件。すぐに決まったという人気ぶりにはパパの尽力が大きく寄与している

同物件は人気が高く、完成後に写真を撮影する前に全戸の入居が決まった。これにはパパの力が大きいと家族が口を揃えた。

「引き渡し前に絶対に満室にする!という決死の思いで、夫婦で入居付けがいいと思われるマイソクを徹底研究。それをもとにパパがキャッチコピーから写真からすべてディレクション、素晴らしいマイソクを作成。それもあって決まるかどうかをハラハラする暇もなく決まりました」とMIKAさん。

広告だけでなく、アパートの銘板もパパさん渾身のデザインで、作成まで見守って完成。他にない物件となった。

入居者さんには手紙付きで引っ越しプレゼントを用意、引き渡しの日には現地に赴いて入居者さんにも挨拶するなど思いを込めた対応に入居者の印象が悪くないわけはない。「入居者様にも幸せになって欲しい!」。物件に込めた愛情は入居者にも伝わるのだろう。

2室のレンタルスペースも運営

それ以外にもMika‘sファミリーでは2室のレンタルスペースを運営している。

「セミナーの先輩からの紹介でレンタルスペース運営も始めました。集合住宅の部屋を借りての運用ですから、融資を受けることなく始められ、しかも、利回りも非常に高いのが魅力です」とMIKAさん。

最近は会議室を持たない会社、オフィスを縮小している会社が増えており、会議室などとして貸すほか、個室を借りてパーティーをしたり、面接をしたりなどというニーズがあるそうで、レンタルスペースはそうした人たちを対象にしたビジネス。

実際の利用では会議室としての利用以外にもボードゲームをするために使う、各種セミナーや勉強会での利用と幅広く使われており、社会貢献となっていることを実感するそうだ。

神田のレンタルスペース。利用者が増えている、これからが期待できる業態だ
神田のレンタルスペース。利用者が増えている、これからが期待できる業態だ

最初の物件は神田駅徒歩1分。駅近で家賃も安い部屋を借りてスタート。初期費用に100万円くらいかかったが、現在のところ1カ月の売り上げは25万円くらいとのことで、最初に掛けた費用は1年くらいで回収できる見込み。続いて2023年2月からは四谷でスタート。順調に利用が増えていくのが楽しいという。

こちらは四谷の物件。MIKAさんたちの手入れが良いのだろう、清潔感ある室内
こちらは四谷の物件。MIKAさんたちの手入れが良いのだろう、清潔感ある室内

「賃貸住宅の経営では一度入居が決まればしばらくはやることはありません。でも、レンタルスペースの場合は予約その他のやり取りはすべてWebで完結していますが、週に1回は掃除に行ったり、消耗品の補充をしたり、お客様とのメッセージのやりとりなどちょこちょこやることがあります。休日など時間のある時は夫婦で行って、帰りにランチを頂いたり、娘と行った時にはカフェに行ったりと楽しみながらやっています。

その結果、皆様に喜ばれ、お役に立てているのもうれしいところ。子どもが巣立っていく中、レンタルスペースを我が子のように慈しんでいます」とMIKAさん。

家族で分担しての情報発信も強い味方

MIKAさんはお客様とのやりとり、パパとSさんがシステム系を担当する以外にKさんは動画編集をやっており、レンタルスペースへの行き方の動画を作ってもらったという。長女で一人娘のMOMOKOさんはカメラマンで、本業では家族写真やモデルなどの人物を中心に撮っているが、Mika‘sファミリーの仕事としてレンタルスペースや物件写真の撮影をしているという。

こうした情報発信もMika‘sファミリーの不動産経営には大きな役割を果たしている。

「今の時代、不動産が決まるも決まらないもネット次第。そのためには写真は大きな意味を持ちます。これまで1棟目で空きが出た時には写真だけ見て地方から決めてくれた人がいましたが、それは写真の成果だろうと思います」とSさん。

かくいうSさんはシステムエンジニアでレンタルスペースの公式LINEやMIKAさんの欲しい数字を算出するシステムをパパに相談しながら制作するほかに、物件購入時にはTさんとともにデータ収集、分析など他分野に渡って支援をしている。実際に何かを制作する以外にも物件購入時や外部とのやりとりではSさんは調整役にもなっている。

MIKAさんと子どもたち。パパ、ママを中心に子ども達がそれぞれの力を出し合い、家族で収益を目指す。理想的である
MIKAさんと子どもたち。パパ、ママを中心に子ども達がそれぞれの力を出し合い、家族で収益を目指す。理想的である

話を聞いていると家族がそれぞれの得意を活かして役割を分担、チームプレイで不動産投資に取り組んでいることがよく分かった。笑いの絶えない明るい家庭で、しかも、全員に共通する話題があるのだ。

夫婦で共通の話題がなく、それぞれが猫に話しかけているという話をよく聞くだけに、Mika‘sファミリーの楽しい雰囲気は実に羨ましい限り。パパママがよく話し合い、仲良し夫婦の2人の話し合う輪の中に子どもたちが自然に参加、家族が一緒に同じ方向に向かって進んでいるのである。

また、法人で不動産を取得していることから、今後、相続があってもその管理運営を次世代にスムーズに継承できる点も賢明だ。資産運用は正しく学べば学んだ分だけ、やったらやった分だけ戻ってくるとMIKAさん。家族みんなの共通の話題があればずっと仲良く、楽しくやっていけるはずだ。

最後に今後の話を聞いた。「もう少しでパパもう一人計画が完成ですが、これからもみんなで楽しく仲良く不動産、レンタルスペースを増やしていこうと考えています」。

Tさんは今後はホテルも勉強したほうがいいのではと考えているという。人生をお得に豊かにするために、ホテルを学んだほうが良いというのだ。賃貸住宅、レンタルスペースとは別のもてなすという要素が必要になるが、時代の変化に応じた学び、実践にチャレンジすることが将来に繋がる。

Mika‘sファミリーのパパもう一人計画は今後、パパママを中心に家族が一丸となることによってさらにバージョンアップ、パパがさらにもう一人誕生することになるかもしれない。

健美家編集部(協力:中川寛子(なかがわひろこ))

中川寛子

株式会社東京情報堂

■ 主な経歴

住まいと街の解説者。40年近く不動産を中心にした編集業務に携わり、近年は地盤、行政サービス、空き家、まちづくり、地方創生その他まちをテーマにした取材、原稿が多い。
宅地建物取引士、行政書士有資格者。日本地理学会、日本地形学連合、東京スリバチ学会会員。

■ 主な著書

  • 「ど素人が始める不動産投資の本」(翔泳社)
  • 「この街に住んではいけない」(マガジンハウス)
  • 「解決!空き家問題」「東京格差 浮かぶ街、沈む街」(ちくま新書)
  • 「空き家再生でみんなが稼げる地元をつくる がもよんモデルの秘密」(学芸出版)など。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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