中古マンションの再生を支援するリノベる(東京都渋谷区)が3月下旬に東京急行電鉄(東急電鉄)と資本業務提携を結んだ。
東急電鉄は沿線の住宅市場活性に一棟リノベーションマンションを起爆剤として使いたい考えだ。数パーセントの出資をリノべるが受け入れ、同社が取得した物件情報は東急電鉄に提供する。連携して取得したリノベ物件の商品企画と販売を共同で行う。
東急電鉄は仕入れ物件の情報ネットワーク拡大と企画力、事業検討スピードの向上につなげて一棟リノベ事業を強化する。リノベるは、東急電鉄のブランドと資金力を活用することで同社単体では難しかった一棟リノベ事業を推し進める。
住宅・不動産業界は、人口減少によりマーケットが縮小する中で既存住宅の活用に舵を切った。その一つとしてリノベ事業が注目されるようになり、これまで中堅各社の事業領域だった住宅の大規模改修に大手が本格参戦している。
東急リバブルや大京グループ、三菱地所レジデンスなど仲介やデベロッパーの大手がリノベを主力事業に据え始めている。競争が激しくなる中、提携などでシェア拡大に乗り出す。
異業種からもリノベ事業に参入した。欧州を中心とした家具輸入販売のアクタス(
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