8月15日に起きた東京メトロ銀座線青山一丁目駅での視覚障害者の転落・死亡事故を受け、鉄道駅ホームの安全性向上に注目が集まっている。
国土交通省は鉄道事業者などで構成する検討会を立ち上げ、ハード・ソフト両面から総合的対策を検討する方針だ。
ハード面では交通政策基本計画(14~20年度)で掲げたホームドア設置目標の前倒しや、新しいホームドア技術の普及促進などがテーマとされる。26日に初会合を開き、年内にも中間取りまとめを行う。
ホームドアについては20年度までに東京都内の駅を中心に約800駅への設置を目標としているが、これまでの伸びを見ると年間数十駅というところ。現状の設置ペースのままでは目標達成は難しいという懸念がある。
東急電鉄は2020年を目標に東横線、田園都市線、大井町線の全64駅にホームドアを設置すると2015年1月の時点で発表しているが、小田急線、京王線、東武東上線、西武池袋線など首都圏の他の私鉄各線は非常に設置が遅れている。
一方でつくばエクスプレス銭、都営大江戸線など比較的新しい路線では早くから普及が進んでおり、その差はあまり縮まってい
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