秋以降の新築、改装に影響のありそうなニュースである。壁紙国内最大手のサンゲツが2018年10月1日受注分の壁紙の全商品の卸売価格を15~20%引き上げると発表したのである。床材やカーテンなどの商品も同様に値上げの予定だ。
要因としては原油などの原材料価格の上昇のほか、物流にかかる経費も増加しており、コスト削減だけでは吸収しきれないとの判断で、値上げは約4年ぶりになる。
新聞報道によるとサンゲツの市場シェアは壁紙で約5割、塩ビ系の床材で4割のシェアを持っている。床材とカーテンも含めた全商品が対象の値上げは今回が初という。
ところで、そこで気になるのは他社の追随である。覚えていらっしゃる方もあろうが、2014年に壁紙値上げがあった際には翌年2015年に公正取引委員会が独占禁止法違反の疑いで壁紙などを販売するサンゲツ、シンコール、リリカラ、ルノン、トキワ産業の5社に立ち入り検査をしている。
その結果、2017年にはリリカラ、シンコールに排除措置命令、課徴金が課せられている。
サンゲツはその対象にはならなかったが、業界全体として足並みを揃えたがる傾向があるわけであり、今回の値上げの要
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