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空き家を100均で売買!? 空き家ゲートウェイが考えていること

不動産投資全般/商品・サービス ニュース

空き家ゲートウェイトップページ
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2019年7月1日にローンチした「空き家ゲートウェイ」に掲載されている空き家は100円あるいは100万円の2プライスのみ。住宅版100均というわけで、オープンから2カ月ほどで30以上のメディアに登場したというから、ご覧になった方も多いのではなかろうか。

■個人間売買で、仲介に不動産会社は入らず

このサイトでは手放したいものの不動産会社に扱ってもらえない、不動産会社に依頼しても希望者が現れないなど、これまで塩漬け状態になっていた空き家を100円あるいは100万円という思い切った値付けで掲載し、それによって空き家を動かしていこうというもの。

不動産会社としては扱ってもほとんど仲介手数料が取れないような空き家は商売の対象になりにくいし、もし、扱ったとしても地元の不動産会社が通常の営業範囲で情報を発信しても欲しい人にはなかなか届かない。既存の空き家バンクなどで成功している事例を見ると地方の空き家を買う人は都会に住む人であることが多いからである。

そこで「空き家ゲートウェイ」では全国を対象とし、仲介に不動産会社が入ることがない個人間売買として契約書作成には司法書士を入れることで、法的な安全性を担保するという。

もちろん、それ以外にも土地の確定のための測量費用や各種税金、別荘地であれば管理費その他多少の出費は必要になるだろうが、100万円まではかかることはないだろうという予測。つまり、不動産+手数料がそれぞれ最大としても200万円あれば不動産が買えるという計算だ。

■イベントに定員を大幅に上回る申込み

この画期的なサイトを作ったYADOKARI、あきやカンパニーが2019年8月21日にサイトオープンを記念してイベントを開催した。定員40人を60人に増やし、かつ有料で動画配信を行うとしたところ、150人の申し込みがあったというから、その人気ぶりは驚くほどである。実際、当日の会場には東京近郊のみならず、中京エリアその他全国からの参加者が集まっていた。

京急線の高架下にある会場は一杯。ただ、参加者の顔ぶれを見た限りでは空き家を活用したい人が大半で、空き家の所有者はごく少数だった様子。その辺りの情報が伝えられるかどうかも今後の問題だろう
京急線の高架下にある会場は一杯。ただ、参加者の顔ぶれを見た限りでは空き家を活用したい人が大半で、空き家の所有者はごく少数だった様子。その辺りの情報が伝えられるかどうかも今後の問題だろう

イベントでは「空き家ゲートウェイ」オープンに至るまでの経緯などが語られたのだが、その中でいくつか、面白かった点を紹介したい。

ひとつは元々はゼロ円で取引するサイトとして計画されていたということ。だが、ゼロ円でとなると、それは取引ではなく、贈与になってしまい、税金面で受け取った側に負担がかかる。そこで1円という案が浮上し、リリースの直前で100円、100万円に変わったのだという。

100均としたほうがタイトルとしてキャッチ―であること、2プライスが設定できることがポイントで、「いくら不動産の価値が下がっていることを理解していても100円で売ることにはプライドが許さない人もいるだろう」(あきやカンパニー・久保暁育氏)という配慮だという。

若いうちは社会も含め、変化を受け入れやすいが、高齢になればなるほど変容を認めにくくなるもの。現在の空き家所有者が空き家を問題と思いながらもなかなか手放せないのにはそうした感情的な部分もあろう。だとしたら、逆に100円か、100万円かという選択肢を示されたほうが決断しやすく、物件も集まりやすいかもしれない。

イベントでは日用品などで100均商品を扱う会社とのコラボレーションが笑い話のように語られたが、実際、そうした形で不動産が扱われれば、常識を再考する良い契機になるのではなかろうかとも思う。

■使い方の多様性に学ぼう

もうひとつ、現在掲載されている物件についての問合せでの「どう使いたいか」のバリエーションが非常に豊富であるという点にも注目したい。建物として郊外、地方の一戸建てが多いことから、自宅として、別荘としてという使い方が多いものの、民泊利用、サテライトオフィスとして、ペットショップ、カフェなどと様々な声が寄せられているという。

賃貸市場を見ても1戸に1人あるいは1家族が住む住宅という使い方のみならず、複数人が住むシェアハウスに始まり、コワーキングやシェアオフィス、店舗併用、小商いができるスペース併設などと多様化、複合化は進んでいる。

もちろん、住宅として普通に貸して収益が上がるのであればそれで良いが、そうでない場合にはどう多様化、複合化して収益を上げるかという発想もある。となれば、空き家の活用法は今後の賃貸経営を考える上で参考になるはずである。

■まずは立地から掲載の可否をチェック

郵便番号を入れればおおよその住所が分かる。そこから掲載の可否を判別する仕組み。まずは立地ありきで、続いてこれ以降で建物について記載する
郵便番号を入れればおおよその住所が分かる。そこから掲載の可否を判別する仕組み。まずは立地ありきで、続いてこれ以降で建物について記載する

最後に「空き家ゲートウェイ」の使い方を紹介しよう。掲載する立場ではまず、物件査定のため、カンタンゲートウェイのページで郵便番号を入力する。それだけで掲載可否が分かるので、可と出た場合は物件詳細を入力。サイトからの連絡を待つことに。都心近くなどで十分市場価値があると判断されると否となる。

物件情報はこのような形で概要と写真で紹介されている
物件情報はこのような形で概要と写真で紹介されている

空き家を利用したい人の場合は掲載されている物件に付加されている問合せフォームから名まえ、連絡先のほか、どのように活用したいかなどを記載して申し込み、返信を待つことに。

現状、掲載されている3物件には100件を大きく上回る問合せが殺到しており、返信に時間がかかっている状態。他の、成功している空き家バンクでもよく聞くが、活用したい人は多いのである。それに比すると空き家自体が足りない。世には空き家が溢れているにも関わらず、市場に出回っていないのである。

また、掲載されている物件は2019年8月時点で3物件。ただ、こちらも申込みは多数あるそうで、現在、掲載について詰めている状態。今後、少しずつ掲載が増えていくはずだ。現在掲載されている物件の中にはすぐにも使えそうな別荘などもあり、チェックしていれば面白い使い方のできそうな物件が見つかる可能性もある。定期的にチェックしておきたいところである。

最後に個人的になるほどと思った点を。それはいくつかのメディアへの反応で「空き家購入=危険」という声が少なくなかったという点。「個人間売買で空き家を購入した場合、瑕疵があっても誰も責任を取ってくれない」「買ったけれど使えない家だったら無駄」「使えない家でも税金を払わなければならなくなる」など危険と考える根拠はいくつかあるが、共通するのは誰かに責任を取ってもらえない=危険という点。

これは不動産投資をしていない人に投資の相談をした時の答えに似ていないだろうか。投資は自己責任で行うものなのに、そこに誰かへの責任転嫁を求める。だから、投資に踏み切れない。それを考えると空き家購入も自分の責任でと考える人でないと買えない(100円、100万円なのに!)のかもしれない。

ちなみにこの懸念に関してひとつ分かっていることがある。皆さんもご存じだろう、価格がゼロ円に近いような空き家の場合、固定資産税の支払いはほぼないはず。市町村の条例で特に定める場合を除けば、課税標準が土地で30万円未満(同一の者が同一市町村内に所有する土地の合算で計算)、家屋で20万円未満の場合は非課税。100円、100万円の空き家なら大半がこれに該当するだろう。税金を心配する必要はないのである。

健美家編集部(協力:中川寛子)

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