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ゴールデンビザ条件緩和で人気急上昇、マルタ共和国 「コロナ時代のリスクヘッジ」日本以外でも住む先を確保Part2

不動産投資全般/海外投資・事情 ニュース

2021/06/28 配信

コロナ禍で、カントリーリスクを考えて投資や不動産購入で得られる海外長期居住ビザ(ゴールデンビザ)を取得する人が増えているという。

ヨーロッパで物価が安くて住みやすく、35万ユーロからの投資でゴールデンビザが得られると人気のポルトガルが、取得不動産エリアに条件がつくという大きな変更のリミットが迫っているという話を前回にした。

そんなポルトガルに代わって、ゴールデンビザの条件改正で注目が集まっているのがマルタ共和国(以下、マルタ)。ヨーロッパでは数少ない英語が公用語の国ということもあって、語学留学先として人気の国でもある。マルタのゴールデンビザについて、海外移住や投資永住権のサポートを行う株式会社アエルワールド代表取締役の大森健史氏にうかがった。

紀元前5000年頃からの歴史を持つという街とヨーロッパでも人気のリゾートと2つの顔を持つマルタ。
紀元前5000年頃からの歴史を持つという街とヨーロッパでも人気のリゾートと2つの顔を持つマルタ。

この春からの
ゴールデンビザ条件緩和で人気上昇

マルタは、イタリア南部のシチリア島のすぐ南にあり、マルタ島をはじめ3つの島々からなる小国で、国土は沖縄の3分の1程度だが、地中海性気候の過ごしやすい気候、新石器時代から人が住んでいたという歴史がある。

英国領であったことから、マルタ語と共に英語も公用語。地中海の中心に位置し、世界遺産でもある首都バレッタなど美しい街並みなどもあり観光業は主要産業の一つだ。またタックス・ヘイブン(低課税地域)として知られ、ブロックチェーンなどデジタル経済の発展にも積極的である。

外国人の誘致にも熱心なマルタは、ゴールデンビザ(不動産投資ビザ)についても積極的で、2021年3月25日以前にビザ申請者に課していた「25万ユーロの国債購入かつ5年以上の保有」という条件を撤廃した。

大森氏は「2022年にポルトガルの条件が厳しく変更された後は、マルタのゴールデンビザに人気が移ると思っています」という。

最低約14万ユーロから取得可能な
マルタのゴールデンビザ

マルタがユニークなのは、不動産の購入だけではなく賃貸でもゴールデンビザが得られるという点。条件はそれぞれ下記の通り。

●不動産の購入:35万ユーロ以上(ゴザ島/マルタ島南部では30万ユーロ以上の不動産を購入と28000ユーロの支払い)
●不動産の賃貸:年間賃料1万2,000ユーロ以上(ゴザ島/マルタ島南部であれば1万ユーロ以上の不動産の賃貸と58000ユーロ支払い)

いずれも政府の定めた要件に適合する不動産への投資や賃貸を行う必要があり、投資の場合は5年以上保有すること。
(1ユーロ=130.79円、2021年6月20日現在)

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海辺には集合住宅やホテルが並ぶ。ナイトライフも充実して賑やかなセントジュリアン、少し離れれば落ち着いた雰囲気も

「取得費以外にマルタ政府に4万ユーロの納入(返済はされない)やマルタのボランティア団体に2000ユーロの寄付が必要なので、弁護士等の費用に加え、購入の場合はざっと41万ユーロから、賃貸なら10万ユーロから。

賃貸は安く見えるのですが、政府に支払う手数料は購入より高いうえ払い捨てなので、5年間保持することを考えると購入を選ばれる方が多いですね。人気エリアは、マルタの空港から車で約15分、東海岸のリゾートエリアであり繁華街のセントジュリアン。50㎡のコンドミアムで4,500万円程度。賃貸の年間表面利回りは4%程度です」

ゴールデンビザの取得の諸費用は「弊社のゴールデンビザ取得申請についての不動産購入や賃貸、ビジネスのコンサルティング不動産投資など全般をサポートし、費用は80万円+8000ユーロ(仲介手数料は別)。最初に80万円+消費税をいただいています」と大森氏。

「過去のパターンの場合、申請時にはマルタに行かなければなりませんが、その後5年間は保有が条件であって、居住や渡航は条件になってません。その気軽さも人気の秘密ですね。申請者の資格要件は満18歳以上で、年間収入が15万ユーロ以上、あるいは保有資産が50万ユーロ以上あると証明できることで、言語能力は問われません。

家族4代が同時に居住権が得られ、ゴールデンビザを取得すれば、シュンゲン協定の地域(マルタを含む26カ国)にはビザ無しで移動ができます。またマルタ以外での所得には課税されません」と、資格要件が少なく、4代での移住が可能というのがポイントだという。

観光と金融でヨーロッパでも注目の国マルタは、ゴールデンビザの条件緩和がコロナの時代のリスクヘッジの選択肢の起爆剤になりそうだ。

取材協力/株式会社アエルワールド 

文/小野アムスデン道子
経歴
元リクルート週刊住宅情報関西版編集長、月刊ハウジング編集長を経て、メディアファクトリーにて、世界的なガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集に携わったことから観光ジャーナリストに。東京とオレゴン州ポートランドのデュアルライフと世界中を巡る取材で旅を基軸にしたライフスタイルについて執筆。国内外で物件運用中。Own media【W LIFE】で40代からの豊かな暮らし方を発信。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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