不動産投資用の物件には、通常の物件とは異なる〝特殊〟なものがあります。その一つが「借地権付き物件」です。価格が安いといったメリットがある一方で、売却の際のスピード感が欠けるといったデメリットもあるので、注意が必要です。
1 借地権=建物を建てるため地代を払って土地を借りる権利
借地権とは、建物を建てるなどするため、地代を払って土地を地主から借りる権利のことです。不動産投資においては、すでに借りた土地の上に建てられている建物を購入して貸し出すパターンや、新たに土地を借り、その上に建物を新築して人に貸し出すパターンなどがあります。
通常、投資用の物件を購入するときは土地と建物を一緒に買うので、土地と建物の両方を所有する権利(所有権)を得ることになります。しかし、借地権付きの建物を買う場合、土地の所有権は得られず、借りる権利のみ取得することになります。
借地権付きの建物を買うメリットは、土地を購入しなくていいので、その分、価格を低く抑え、利回りを上げることができることです。当然、土地を所有していないので、土地にかかる固定資産税や都市計画税は支払う必要がありません。
一方、デメリットは、地代を地主に支払
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