
社員寮、社宅や団地という建物に時代遅れの印象を持つ人も多いだろう。だが、リノベーションの素材として考えると、実は非常に面白いのではなかろうか。ブルースタジオが手掛けた茅ヶ崎の「たかすなヴィレッジ」を見学して感じた。

元々の物件は1992年に建てられた築27年の社宅。公道に面して塀があり、ゲートがあって人を遮断するような外観の建物だった。もちろん、全戸が住宅。約80uあり、ずっとファミリーが居住してきた。
駅から歩いて4分と便利な場所にあり、分譲にするという手もあっただろうが、物件を取得したユーミーらいふグループの丸山アーバンが選択したのは賃貸。駅近くにファミリー向けの物件が少ないことから高いニーズが見込め、地域のシンボルとなるような物件を作ることで長期に運用しようという考えだという。
同社とブルースタジオは5年ほど前から風土、地域、文化にねざした賃貸住宅ということで「nezasu house」というシリーズを作ってきており、たかすなヴィレッジはその第4弾。これまでの物件
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