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建築中、あっという間に満室。新宿区中井、自然素材の風情ある一画が話題。区内初?!新築の準木造

不動産投資全般/不動産 ニュース

新宿区中井。妙正寺川が流れ、かつては日本でも有数の染物の産地だったまちである。

江戸時代には千代田区に紺屋町などの地名が残されていることからも分かるように、神田、浅草が染物のまちだったが、明治以降はそれが水量の豊富な神田川、妙正寺川沿いに移転。戦後間もない頃までの東京、わけても新宿エリアは京都、金沢と並び、三大産地を称されたほど。昭和30年代までは川のあちこちで染物の水洗いをする姿が日常的だったという。

イベント写真は昨年撮影したもの
イベント写真は昨年撮影したもの。川の右手に黒い外観の住宅が写っているが、それが染の町家である

そうした歴史を梃に町興しをと中井では2008年から妙正寺川を舞台に「染の小道」なるイベントが行われ、年々多くの人を集めるようになっている。その妙正寺川沿いにひときわ目立つ、新宿区とは思えないような一画がある。染の町家と名付けられた2階建て、連棟の賃貸住宅である。

オーナーは同じ中井の、少し離れたところに住んでおり、自宅敷地内に国の登録有形文化財となっているアトリエや武蔵野を思わせる庭があるという趣味人。それもあってか、染の町家はある意味、採算とは少し離れたこだわりのある物件だ。

この部分だけを見たら、新宿区の路上の風景とは思われまい
この部分だけを見たら、新宿区の路上の風景とは思われまい

川沿いの細長い敷地には元々古い建物があり、それを新しくするにあたり、オーナーが考えたのは街区の景観を作り、長く愛される建物。具体化のために日本建築を作り続けてきた建築家・高橋昌巳氏に依頼、自然素材を中心とした住宅を建設した。

202号室の室内の、こちらは7.5畳の居室。2カ所のロフトがある。梯子はロフトへのもの
202号室の室内の、こちらは7.5畳の居室。2カ所のロフトがある。梯子はロフトへのもの

たとえば木材は埼玉県の西川材である。これは埼玉県南西部、荒川支流の入間川、高麗川、越辺川流域の、江戸の西のほうの川から来る材という意味で、飯能市を中心に日高市、毛呂山町、越生町の産。床にひのき、柱に杉、天井板にさわらが使われている。

こちらは4.5畳のダイニング。左側、階段の入り口、キッチンの背後に可動式の棚がある。写真中央のドアは水回りへのもの。住戸内を回遊できるようになっているのである。写っていないが、キッチンの右手にはカウンターがあり、食卓やデスクとして使える
こちらは4.5畳のダイニング。左側、階段の入り口、キッチンの背後に可動式の棚がある。写真中央のドアは水回りへのもの。住戸内を回遊できるようになっているのである。写っていないが、キッチンの右手にはカウンターがあり、食卓やデスクとして使える
それがこちら。窓を開けると眼下に妙正寺川が見える。イベント時の一等席だ
それがこちら。窓を開けると眼下に妙正寺川が見える。イベント時の一等席だ

そのほか、外壁に土佐漆喰、外の木部の黒にはべんがらに松煙、柿渋を混ぜたものなど、ひとつ、ひとつに意味がある。いずれも手間のかかる材だが、他にない質感、存在感が人目を惹く。

2018年春に賃貸住宅1棟(1階、2階に各2戸で全4戸)と多目的スペースが誕生。住宅はいずれも28u強で1階は仕切りのないワンルームとなっており、2階は仕切りを閉めて1LDKなどとして使うことも。キッチン、収納は豊富に取られているが、風呂はなく、座っても利用できるシャワーブースのみ。

水回りからキッチン。来客をダイニング通した場合には居室を通らず、水回りを利用してもらえる
水回りからキッチン。来客をダイニング通した場合には居室を通らず、水回りを利用してもらえる

賃料は1階が9万円〜、2階が11万円〜だったが、不動産会社が間取り図を用意する前からも申し込みが入り、あっという間に満室。多目的スペースはどうしても借りたいという会社がオフィスとして使っている。

それに続き、2019年春には残りの土地にもう1棟、4戸が誕生、全体を統一した植栽も完成した。1棟目より各戸5000円ほどアップした賃料に設定したが、今回も建物完成前に申し込みが続き、あっという間に埋まった。

幸い、入居が始まる前に室内を見せていただくことができた。1棟目とはいくつか、異なる点がある。ひとつはワンルームではなく、キッチン脇のスペースを居室とは独立した空間として仕切って使えるようになっている点。

2階住戸では壁沿いに川に向かうカウンターが作られており、食卓、デスク代わりに使えるように設えられている。限られた空間を上手に使う工夫だ。

キッチンと洗面所などの水回りを隣接させ、住戸内を回遊できるようにしている点も大きい。これによってコンパクトな空間ながら、来客時にも客と合わせることなく水回りが使えるなど、使い勝手が大きく向上しているのである。

作り付けの、可動式収納が豊富な点もポイント。1棟目も収納自体はあったのだが、そこに可動式の棚を用意したことでより使いやすくなっているのである。細かい点でぜんかは調光器の採用も生活の質を上げるには有効だろう。

また、住戸内の壁も変えた。前回は和紙だったが、今回は和紙にそっくりなビニールクロスにしたという。これはメンテナンスを考えてのこと。変わらない躯体部分などにはこだわり、しばしば変更する必要がある箇所は変更しやすい仕様にというわけである。居住者がしばしば変わる賃貸住宅の場合にはメンテナンスを考えた仕様選びは大事。

だが、最近のビニールクロスはすごい。前回の和紙と比べて遜色はなく、ビニールクロスと聞いて驚いたほど。まったく違和感はない。

前回の写真。現在のものと比べると植栽の意味、同じ建物が連続する意味が分かる
前回の写真。現在のものと比べると植栽の意味、同じ建物が連続する意味が分かる
前の写真で写っていた古家が右側の新しい建物。植栽が入ったこともあり、大きく変わった
前の写真で写っていた古家が右側の新しい建物。植栽が入ったこともあり、大きく変わった

それ以外は室内外とも前回以上に圧倒的。特に植栽が入り、棟が増えたことで区画全体の雰囲気が変わった。写真だけ見せて、これはどこ?と聞いたら京都や金沢のような古都と思う人もいるはず。長く持つ自然素材利用でもあり、選ばれ続ける住宅となりそうである。

健美家編集部(協力:中川寛子)

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