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駅近なのに築古ビル集積エリア。浜松町に「泊まれるオフィス」。地下のスタジオもアイディア

不動産投資全般/不動産 ニュース

浜松町駅の金杉橋出口をご存じだろうか。現在、ちょうど出口を下りた右側では世界貿易センタービルディング南館(業務棟)が建設中だが、それ以外は築古の、小規模なビルが多く見受けられる地域である。羽田空港への玄関口で、一大バスターミナルでもある交通利便性の高い浜松町だが、一部にはこんな場所も残されているのである。

■築古ビルをリノベーションで複合機能のオフィスに

向う側に見えているのが山手線などの線路。どれだけ駅に近いかが分かる
向う側に見えているのが山手線などの線路。どれだけ駅に近いかが分かる

その一画、出口から1分としない場所に築48年のオフィスビルを改装した新しいコワーキング&シェアオフィス「LIBPORT浜松町」(リブポート浜松町)が誕生した。注目したのはオフィスに加え、宿泊、スタジオなど複数の機能を備えている点だ。順に見て行こう。

業界内でも評判の高いベーカリーが入っており、それほど高くない価格設定
業界内でも評判の高いベーカリーが入っており、それほど高くない価格設定

1階にはベーカリーカフェ&レストランが入っており、その脇にエントランスがある。オフィスは3階以上で、3階はコワーキングスペース。利用者のコミュニケーションを円滑にするためのサポート役としてコミュニティマネージャーが常駐する。

コミュニティマネージャーが入居者間を繋ぐ。カウンターと奥に複合機
コミュニティマネージャーが入居者間を繋ぐ。カウンターと奥に複合機

受付カウンターの脇には複合機。室内には仕事のためのデスクのほか、リラックスできそうなソファコーナーもあり、ゆったりした雰囲気。スカイプやズームなどのテレビ会議に便利なブースも2室も設置されている。イベントで利用できるような設備も備えており、利用料金は月額1万5000円(どのタイプも月額料金のほかに入会金、共益費などがかかる。法人登記も可能)。

コワーキングスペース。古い建物のため、耐震補強も行われている
コワーキングスペース。古い建物のため、耐震補強も行われている

それ以外のオフィスはフロアによって広さが異なる。6階、7階はプレミアムルームとして数人までの少人数オフィス向き。10u台から15u強までの広さがあり、賃料は14万5000円〜。

プレミアムルーム。机、椅子は備え付けてあるが、好みの品を持ち込むことも可能
プレミアムルーム。机、椅子は備え付けてあるが、好みの品を持ち込むことも可能

面白いのは6階にこの2フロアで共有のラウンジがあり、そこに仮眠が取れる小上がり的な空間が用意されていること。ロールカーテンで仕切る程度なので本格的に寝たいという用途には向かないが、仕事の合間に少し休憩というならぴったり。ソファなどもあり、コンパクトな執務室で煮詰まった場合には気分転換ができる。

小上がり的な休憩スペース。奥の部分にはロールカーテンが設置されており、下ろせば仮眠スペースに
小上がり的な休憩スペース。奥の部分にはロールカーテンが設置されており、下ろせば仮眠スペースに

4階、5階はもう少しコンパクトなオフィスが揃う。1人用だと2.7u〜で賃料は4万5000円から。4人用まであり、オフィスとしてはもちろん、地方にある企業の支店あるいは出張時の仕事場的な使い方など多様な用途が考えられる。

ミーティングルームは2室用意されている
ミーティングルームは2室用意されている。左側の壁がホワイトボード仕様

5階には8人用(1時間3000円)、5〜6人用(1時間2000円)のミーティングルームも設けられている。このミーティングルームもそうだが、それ以外のオフィスでも面白いのは壁の一部がホワイトボードになっていること。オフィスでちょっとしたメモを書きとめておく、伝言を残すなどに便利だろう。

固定デスク。パソコンで仕事の大半が済む人ならこれだけのスペースがあれば問題ないだろう
固定デスク。パソコンで仕事の大半が済む人ならこれだけのスペースがあれば問題ないだろう。こちらもデスク前がホワイトボード

また、固定デスクも用意されている。個室ではなく、隣との間には仕切りがあるだけだが、カフェなどで仕事をするよりはよほど捗ろう。こちらは月額3万円。法人だけでははなく、個人でオフィス内では仕事が終わらない人、本業以外に資格試験、副業その他でデスクが必要な人などにも向くタイプだ。

■利用者限定の簡易宿所を用意、複合的な収益アップに

2階の宿泊フロア。最低限必要なスペースが用意されている
2階の宿泊フロア。最低限必要なスペースが用意されている

そして、気になる宿泊施設は2階にある。これは簡易宿所として認可を受けており、12室が用意されている。必要最低限、ベッド空間だけがあるコンパクトな空間でドアではなくロールスクリーンで仕切られる。

タオルその他は用意されている。入口近くにシャワーブースなども
タオルその他は用意されている。入口近くにシャワーブースなども

となるとセキュリティが気になるが、ここの場合にはオフィスを利用している会員のみが利用できることになっており、それで安全を担保する形。出張で東京に来た人が仕事をし、そのまま宿泊してというような利用を考えると、実に効率的ではないかと思う。

フロア内にはシャワーブースの他にランドリーコーナー、洗面所、ドレッシングルームも用意されている。宿泊料金は6000円。コンパクトながらも立地、仕事場との距離を考えると利用価値はある。

近年、コワーキングスペースや小規模なオフィスは増加傾向にあるが、そこに泊まれる機能があるのはないとは言えないが、まだまだ希少。

利用する人間が限られているなら、施設その他は必要最低限でもよく、施設があるだけで喜ばれるだろう。面白く、かつ複合的に収益の上がる使い方である。

■ニーズに合わせた使いやすい料金設定のスタジオ

そしてもうひとつ、なるほど!と思ったのが地下。倉庫が2室用意されているほか、スタジオが用意されているのである。ごく小さな空間だが、物撮りはもちろん、人物の撮影も可能な空間で利用は1時間5000円から。

実はこのサイズ、料金設定が肝である。たいていの写真スタジオはもっと広く、様々な撮影に対応するが、その分料金は1時間1万数千円程度はする。しかも、利用は2時間あるいは3時間以上というのが一般的。中小規模の会社や個人でEC用の商品撮影などであればそれほどの広さ、長時間は必要ないはずで、その意味では非常に利用者を考えたスペース、料金設定なのである。

個人的には一人用の個室に意外にニーズがあるように感じた。こうした作りはこれまであまり多くないからだ
個人的には一人用の個室に意外にニーズがあるように感じた。こうした作りはこれまであまり多くないからだ

さて、2019年の8月のオープンで、オフィスは上階から決まっているそうで、今後はコワーキングの利用者にアピールしていきたいとのこと。

飛行機、バス、そしてお隣品川からは新幹線が利用できる抜群の交通利便性のある立地である。周辺からすると穴場的な場所でもあり、この場所に目を付けたあたりは慧眼と言えるのではなかろうか。

■キャッシュレスで省力化も

個人的には館内に3台置かれた複合機や宿泊その他はすべてPASMOやSuica、クレジットカード決済利用で現金が動かないという点にも時代を感じた。現金を扱うことになると、そこに違う意味でのセキュリティが必要になるが、キャッシュレスにすればその備え、リスクが無くなる。省力化としては賢明だと思う。

ちなみに10月にはLIBPORT品川が誕生する予定で、こちらにも仮眠スペースが用意される予定。これらの動向次第では他でも仮眠、宿泊施設付きオフィスが作られるようになっていくかもしれない。

健美家編集部(協力:中川寛子)

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