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コロナ後の街・住宅・オフィスはどうなる? 会議室消滅、ワークインクローゼット増加か

不動産投資全般/不動産 ニュース

2020/08/12 配信

コロナの感染予防のために、街も住宅もオフィスも変化を余儀なくされている。そんな中、近畿大学建築学部 宮部浩幸研究室、東北芸術工科大学デザイン工学部 馬場正尊研究室、(株)OpenAにより、「コロナ後の街・住宅・オフィス」を考えるオンラインゼミが立ち上がった。そこで考えられたコロナ後の街・住宅・オフィスとは、どのようなものだろうか。

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コロナ後のニューノーマルの街の姿。オノタツヤ氏のイラスト、以下同。

近代化以降、街も住宅もオフィスも、仕事を会社ですることを前提に計画されてきた。前代未聞のウイルスの脅威を前に、その前提が変わりつつある。本研究グループでは、これは自分たちの暮らしをアップデートするチャンスになると考えている。

公園や歩道など、街の公共スペースの
使われ方が変わっていく

テレワークの広がりによって、家やその周辺で過ごす時間が多くなったことで、住んでいる街の昼間の魅力が重要に感じられるようなった。在宅ワークでも、ときにはランチででかけたいし、気分転換にジョギングもしたい。

「学生たちとアイデア出しをしてみると、お店や働く場所以外にも街には沢山の可能性が見えてきます。今まで居場所として使いこなせていなかった公園や道路、水辺と行った公共空間を使いこなせるようになると、街の中にいくつも居場所を見つけられるようになりそうです」(宮部浩幸、以下同)

例えば、「公園サテライトオフィス」と名付けられるように、公園でパソコン操作をしながら仕事をするのもありだ。そこにはカフェのニーズも生まれる。

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密を避け、心地よく仕事ができる「公園サテライトオフィス」のイメージ。コロナ後の街の詳細は、公共R不動産のホームページで。

公園だけではなく、歩道も、もっと有効に活用することができる。すでに佐賀や鳥取などでは、歩道を飲食店のスペースとして活用する動きが始まっている。外にテーブルや椅子が並んだ道はヨーロッパの街で見かけるが、日本でも定着する可能性もある。

すでに、静岡県沼津市の愛鷹運動公園では、ライブや結婚式ができ、宿泊施設としても利用できるなど、公園をエンターテイメントの場所に変えるプロジェクトが始動している(詳細は公共R不動産のホームページで)。

「公園だけではなく、橋の下など公共のスペースで、路上ライブをしたり、音楽活動をするのもいいでしょう。コロナ後は今まで以上に住・職・遊の機能が混合していくと考えられます。公園や水辺、道路などの外部空間の居場所化は足りなかった機能を補うチャンスです」

住宅ではクローゼットや縁側、階段下、
マンションの共有スペースを仕事スペースに

住宅ではどのような変化が見られるのか。コロナの影響で、在宅勤務をする人が増えたことから、家で集中できる仕事場所のニーズが高まっている。

本研究グループの学生の間でも、オンライン授業が増えたことで、いかに自宅で家族に気を使わせることなく、仕事や勉強に集中できる空間を確保するかが課題となった。そこで注目したいのが、収納スペースをワークスペースに応用した「ワークインクローゼット」である。

「ワークインクローゼットとは、クローゼットをオフィス化してしまおうというアイデア。物の置き場所や、洋服をかける場所も、テレビ会議での映り込みを意識します。クローゼット内なら家族の映り込みの心配も少なく、一人になれるので集中力がアップしそうです。プチリノベするならウォークインクローゼットでしょう」

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クローゼットや階段下、窓際などを仕事スペースに活用する動きが進むと予測。コロナ後の住宅の変化は東京R不動産のホームページに。

ウォークインクローゼットがない場合は、ガレージや縁側もおすすめだという。

「縁側は外の様子も見える一等席です。ここに机をセットして電源をもってくれば、気持ちのいいパーソナルオフィスに。ガレージも狙い目です。スティーブ・ジョブズがアップルを創業したのは家のガレージですから、いいアイデアが生まれるかもしれません」

そのほか、家の中の窓辺や、階段下、土間といったちょっとした場所をオフィス化する動きも増えそうだ。マンションの場合、談話室や会議室といった稼働率の低い共用空間を活用すべきだという。

「例えば、マンション内の、あまり使われていないプレイルームを、テレビ会議ブースのあるソロワーカー向けのシェアスペースにできれば、職住近接でこれまで以上に快適に暮らせるでしょう。大きめのマンションにはお宝空間が潜んでいる可能性が高い」

オンライン会議が増え、会議室は縮小
オープンスペースのニーズが高まる

最後にオフィスはどう変わるだろうか。オンラインで多くのことに対応できるようになり、これからオフィスを構えるなら都心でなくても良いと考える企業も増えるだろう。そこで求められるのが、対話やアイデアが生まれるような工夫である。

「テレワークが3ケ月も続くと気分転換にオフィスに行くなんて感覚も芽生えてきました。仲間のいるオフィスに行くのはやっぱりいいもの。キッチンラウンジを作っておけば、ブレストやワークショップなどのクリエイティブワークにとってのいい場所になるはず。オフィスビルの一階にあるエントランスホールも活用すべき。一般公開して、コーヒースタンドを置いて気分転換や打ち合わせの場所、情報発信の場として使うのもいいでしょう」

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1階を街に対してオープンにしたオフィスビル。コロナ後のオフィスについては、REWORKのホームページで。

オフィスの中でも来客を迎えるスペースは様変わりしそうだ。オンライン会議が急増し、来客を迎えるのは会議室ではなく、オンラインの画面上であるケースが増えた。

「これからは、会議室よりも電話ボックスのようなソロワークブースのニーズがあるでしょう。座ってばかりも疲れるので、時には立って使えるブースも選べれば健康にも良さそうです」

在宅勤務には限界があるため、駅やコンビニなどを活用したワークスペースのニーズも増えそうだという。

「コンビニにはコピー機があるしトイレも食料もあるし、駐車場も大きくてアクセスしやすい。あとはデスクがあれば便利なオフィスと見立てることができます。そう考えるとイートインスペースをあとすこし改造すればテレワーカー向けのコワーキングオフィスになりそうです」

新しい生活様式とともに街も、住宅も、オフィスも、急速に変わり始めている。ここで挙げたコロナ後の日常が広がる日も、遠くなさそうだ。

健美家編集部(協力:高橋洋子)

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