地形好き、地形をテーマにした街歩きを楽しむ人が増えている。2008年から始まったNHKのテレビ番組「ブラタモリ」が功労者と言われることが多いが、実はそれよりも早く、地道に地形を楽しむ街歩きを開催、ファンを集めてきた団体がある。
東京スリバチ学会である。会長の皆川典久氏は大手建設会社に勤務する設計者。スリバチに目を向けるきっかけとなったのは偶然の寄り道だった。
「会社へ帰る道すがら、ちょっと歩こうと2駅ほど手前で降り、いつもは通らない脇道にそれてみたら、そこに坂があり、下っていくと下町の風景がありました。国道246号から少し入った赤坂界隈です。それまでは東京といえば近代的なビルが建ち並ぶ都会的なイメージしかありませんでしたが、坂の下にはそれまで知らなかった、もうひとつの東京があった。丘の上のとは全く違う風景と空気感に興味を抱きました」。
■2003年に東京スリバチ学会設立
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