2、3年前にニュースになった、伊豆・修善寺のホテルが中国人投資家に買収されたことを覚えているだろうか?
一時期ほど話題になることは減ったが、依然として中国系を中心とした、外国人投資家による宿泊施設の購入ニーズは続いている。
■中国人投資家が「旅館物件」に熱視線
20年近くホテルや旅館などの売買仲介を手がけているホテル・旅館経営研究所の辻右資所長によると、この数年はインバウンド需要、特にツアー団体客に合わせてビジネスホテルのような客室が多い物件を1棟買いし、運営も行うという案件が多かったが、今年に入ってからは企業の保養所や稼働中の旅館などの引き合いが急増しているという。
「すでに何度も訪日し主要な観光地で遊んだことがある中国人富裕層が、プライベートで利用したい、会社の要人・客人の接待旅行の受け入れ拠点として利用したいということで、別荘・ゲストハウス用途で個人的に購入する案件が増えている」と辻所長。
そのため、景観・風情が良くラグジュアリー感のある旅館を、オーナー・従業員を含めて“丸ごと”買いたいというニーズが高い。利用しないときには通常通り一般客を受け入れ収益も得られることも、人気が集まる理由の1
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