• 収益物件掲載募集
  • 不動産投資セミナー掲載募集
  • 収益物件 売却査定

2,519アクセス

中国投資家が狙うのは「ホテル」から「旅館」へ―。ゲストハウスニーズが急増!

不動産投資全般/市況 ニュース

2、3年前にニュースになった、伊豆・修善寺のホテルが中国人投資家に買収されたことを覚えているだろうか?

一時期ほど話題になることは減ったが、依然として中国系を中心とした、外国人投資家による宿泊施設の購入ニーズは続いている。

■中国人投資家が「旅館物件」に熱視線

20年近くホテルや旅館などの売買仲介を手がけているホテル・旅館経営研究所の辻右資所長によると、この数年はインバウンド需要、特にツアー団体客に合わせてビジネスホテルのような客室が多い物件を1棟買いし、運営も行うという案件が多かったが、今年に入ってからは企業の保養所や稼働中の旅館などの引き合いが急増しているという。

「すでに何度も訪日し主要な観光地で遊んだことがある中国人富裕層が、プライベートで利用したい、会社の要人・客人の接待旅行の受け入れ拠点として利用したいということで、別荘・ゲストハウス用途で個人的に購入する案件が増えている」と辻所長。

そのため、景観・風情が良くラグジュアリー感のある旅館を、オーナー・従業員を含めて“丸ごと”買いたいというニーズが高い。利用しないときには通常通り一般客を受け入れ収益も得られることも、人気が集まる理由の1つ。辻所長が手がける案件でも、稼働中の旅館を中心に数億円規模での成約が増えているという。

■潜在的な売却ニーズも増加

稼働中の旅館ということは、収益が生まれているということで売却の予定がないことが多いのではないか―。

そんな疑問もよぎるが、辻所長は

「実情としては、経営者の高齢化が進んでいるため、ご自身が病気で継続が難しかったり、子どもが別の仕事をしているため事業承継者がいなかったりということで、売却を検討している旅館は意外と多い」

と話す。

また購入を希望する中国人投資家は50歳以下の若手が多いため、年齢的なニーズも合致しているようだ。

キャッシュで買うという点もポイントだ。国内投資家・企業の場合、銀行融資に伴う審査や社内決済などで時間がかかるが、中国人投資家の場合は希望物件があれば即決し現金一括払い。

立地がいい稼働中の旅館であれば取引金額も数億円規模になるが、それでもほとんどがキャッシュ対応だという。

さらに、米国・シンガポール系は投資という観点で利回りを重視するが、中国・香港系はまず所有し、改修や運営についてはその後で考えることが多いとのこと。

中国では土地を購入することができないため、「所有することが富裕層としてのステータスという意識が強い」と辻所長は分析する。

■キーワードは「富士山・温泉・雪」。新幹線停車駅もポイント

気になる人気エリアについては、定番の成田国際空港−関西国際空港間の「ゴールデンルート」、冒頭に触れた修善寺や箱根に加え、最近は富士山が眺望できる河口湖や中伊豆周辺も引き合いが増加している。景観に加え温泉地であることが大きなポイントだ。

gf2330784423m
人気の修善寺、桂川周辺

また特に中国人投資家が注目しているエリアは、スキーリゾート地。

近年、2022年に北京で冬季五輪の開催が決定したこともあり、中国富裕層を中心にスキー人気が高まっており、河北省をはじめ中国東北部に新規スキー場が建設されている。

日本の場合、天然のパウダースノーという雪質に加え、温泉もあるため、スキー以外でも楽しめるというメリットが最大の特徴で、人気エリアは長野県の白馬エリアや志賀高原近郊、新潟県の越後湯沢周辺など。

YUZAWA, JAPAN - February 8,2016 : Yuzawa town in winter season,
都心から近いスキーリゾート、越後湯沢も人気

新幹線の停車駅であり、駅から至近エリアに温泉やスキー場があることが大きなポイントとなり、「乗り継ぎなどに時間がかかり、日本での滞在期間を考えると、山を越えるエリアは弱い」(辻所長)とのこと。

インバウンド需要がモノ(購買)からコト(体験)に移りつつある中、中国人投資家はいち早くコトに動いているようだ。

健美家編集部(協力:玉城麻子)

健美家サイト会員登録で最新コラムやニュースをチェック!

健美家不動産投資ニュース

ページの
トップへ