2020年の不動産マーケットの動向を気にする投資家は多いが、結論から言うと、プロの不動産投資家が強含みの動きを見せる一方で、個人投資家のマーケットはさえない、といった展開になりそうだ。各方面からの声を総合的に紹介する。
まずは、日本不動産研究所がこのほど発表した「不動産投資家調査(10月実施)」によると、向こう1年で新規の投資を積極的に行うとの回答が前回4月調査より1ポイント上昇して調査開始以来最高となる95%に達している。
保有物件の売却(17%)や新規の投資を当面控える(5%)との回答は前回調査よりも減った。市況感は、東京は丸の内と大手町、大阪が御堂筋沿いおいて投資の拡大期とする回答が最も多かった。
米中貿易戦争や香港情勢、英国ブレグジット、中東情勢など外的要因が経済に悪影響を与えるリスクはあるものの、現在の金融緩和が続く見通しであるため、投資意欲がおう盛であることがわかった。

プロ投資家の投資尺度の一つとなっているオフィスビル市場は、東京・丸の内・大手町エリアや渋谷・池袋といった再開発が顕著な地区はいずれも期待利回りが横ばいか低下が続くと見ている。
東京・丸の内・大手
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