日本の国債残高、GDPの1.7倍に
「持続化」「家賃支援」給付金などで支出拡大
日本財政の「借金頼み」が加速している。新型コロナウイルスの感染拡大による国内経済の落ち込みを防ぐため、政府は2回にわたって補正予算を編成。日本の国債残高は964兆円と、国内総生産(GDP)の約1.7倍に膨張した。
心配されるのは、財政悪化への懸念から「国債売り」と「金利上昇」の圧力が強まることだ。融資金利にも上昇圧力が波及し、かりに1億円の融資金利(3%)が、5年目に8%へ急騰すれば、月当たりの返済負担が26万円、跳ね上がるという試算もある。不動産投資家にとって、他人事ではない。
日本の住民全員に現金10万円を給付、新型コロナの影響で売り上げが激減した事業者に最大200万円の「持続化給付金」や最大600万円の「家賃支援給付金」…。
政府は、新型コロナによる日本経済への打撃食い止めるためのこうした政策を、2020年度第1次補正予算と2次補正に数多く盛り込んだ。
そして、その財源をまかなうための国債(国の借金)発行額は1次、2次合わせて57兆6000億円に。20年度当初予算の分も合わせると、90兆2000億円に達した。歳出
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