コロナ禍で個人の金融資産が目減りしている。日銀が6月25日に発表した資金循環統計では、2019年度末の家計部門(個人)の金融資産残高は1845兆円となり、前年度末に比べて0.5%減少したことがわかった。新型コロナウイルスの世界的な大流行を受けて株価が急落したことが大きい。リーマン・ショックの影響を受けた2008年度末以来の減少となった。
人生100年時代。65歳で定年したとして35年間を生きるための資金をどのように確保するか。老後資金2000万円を自分で用意する必要があるとされる中で、金融資産の目減りはなるべく抑えたいところだ。
同統計によれば、株式等で11.9%減少の178兆円、投資信託で11.7%減の63兆円と2桁の大幅減少となった。一方で、現預金は2.1%増加し、1000兆円と年度末ベースでの最高を更新。現金確保の動きが強まっている。
三井住友トラスト・資産のミライ研究所の「住まいと資産形成に関するアンケート調査」では、保有金融資産の格差が拡大している。平均の金融資産は、20代の270万円に対し、60歳代では1828万円とその格差は6.8倍である。
◎区分マンション引き合い強い
そうした中
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