都市政策の第一人者、明治大学名誉教授市川宏雄氏が所長を務める「グローバル都市不動産研究所」(以下、同研究所)が2020年の東京の不動産市況の推移を振り返り、2021年を予測するレポートを出した。同研究所を運営する株式会社グローバル・リンク・マネジメント代表取締役社長の金大仲氏に解説をお願いした。
レポートは大きく3点から成る。ひとつは2020年の東京の不動産市況の振り返り。これに関しては非常にざっくり言うとマンションは堅調だったものの、オフィスはやや弱含みという状況である。
もうひとつは同様に2020年の東京の地価動向の振り返りである。これに関しては横ばい地域が多く、意外に地価は下がっていない。
そして、最後のひとつは世界の中での東京という観点から考える、2021年の展望だ。これについては他であまり語られていない点である。そこで、レポートの3つのポイントのうちでも、まず、この点について取り上げたい。
東京への投資額は世界でトップ

レポートではジョーンズラングラサール(JLL)の調査を取り上げ、2020年1-9月期の東京の商業用不動産投資
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