
2021年3月末の国債など過去最高を更新
新型コロナ対応の経済対策で財政支出が拡大
財務省によると、2021年3月末時点での「国の借金」は1216兆4634億円に達し、過去最高額を更新した。対国内総生産(GDP)比は200%以上と、相変わらず先進国の中では最悪水準だ。
今後も日本で新型コロナウイルス禍が収まらず景気対策を打つ必要が続けば、財源として大量の国債発行を続けなければならず、財政がさらに悪化する。これを嫌って国債が売り込まれれば一気に金利が跳ね上がり、不動産投資家の融資計画に打撃を与えかねない。
「国の借金」は国債と国の借入金、政府短期証券を合計したものをさす。
その額は、1年前の20年3月末から101兆9234億円も増えた。近年の増加幅は毎年10兆円から20兆円ほどだったので、実にその5倍から10倍の規模で増えたことになる。
国債は86兆5709億円増の1074兆1596億円に。借入金は5277億円減の52兆48億円となった。
借金の増えるペースが早まったのは、新型コロナで落ち込んだ景気を刺激するため、国が財政出動を大きく増やしたからだ。
20年度は新型コロナ対策で3回の補正予算を組ん
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