不動産投資信託(Jリート)は、投資家から集めた資金を使ってオフィスビルや賃貸マンション、商業施設、物流施設、ヘルスケア施設といった収益物件を購入し、そこから発生する賃料や物件売却から得られる収益の90%以上を分配金として支払う投資商品である。
マンションやオフィスビル、商業施設といった実物不動産を丸ごと一個人が購入して運用することは難しいが、不動産投資法人から投資証券を購入し、その法人が運用する不動産から得られる収益の分配を受けることができる。
「都心一等地にある物件のオーナーになれる」として不動産証券化協会など業界関係者はアピールして個人投資家の裾野を広げようと力を入れている。
利回り商品として2001年9月に誕生したものだが、Jリートの歴史を振り返ると、一般の事業会社の上場株と同様に景気が上向き始めると投資口価格(株価に相当)が上昇する。
安定した分配金狙いの投資というよりも投資証券を売却したキャピタルゲイン狙いの投資家も少なくない。三井不動産系の日本ビルファンド投資法人は、一口50万円の船出から2007年ごろのファンドバブル期には300万円を超えたときもあった。
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