前回の連載では、不動産投資家を目指す読者の方に、J-REITの「個別銘柄投資」をお勧めした。
今回は、管理報酬が毎年発生する投資信託やETFではなく、自ら個別銘柄を選んで買う方法だ。今回は、個別銘柄の選び方のポイントを解説する。
まずはJ-REITを
用途(アセットタイプ)別に分類する
具体的な個別銘柄を見る前に、まず、不動産の用途(アセットタイプ)を理解しよう。REITの価格は、運用する不動産の用途に大きな影響を受けるためだ。
REITは、その運用方針の違いにより、単一のアセットタイプに投資する「単一用途主体型」と、複数のアセットタイプに投資する「複数用途型」に大別される。
単一用途主体型は、更に次の6タイプに細分化される。
また、複数用途型は、用途が2つか3つ以上かにより、複合型と総合型に細分化される。
分散投資なら
「複数用途型」
リスク分散の観点からは、様々なアセットタイプに投資する複数用途型のREITが優れている。しかし、その反面で、リスクが多岐にわたり相場を読みにくいというデメリットがある。
たとえば、コロナショック時には「商業施設主体型」や「ホテル主体型」のREITが大きく売られた。この際、ほ
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