今年9月は、J-REIT(ジェイリート)の銘柄が初めて上場して20周年にあたる。温故知新。J-REITの20年を振り返り、J-REITの未来について考えてみたいと思う。
まず、簡単にJ-REIT20年間をまとめてみよう。
・この20年で、J-REIT市場は拡大を続けている。米国に次ぐ世界第2位の市場規模。
・投資対象が不動産なので、安定した分配金と高めの利回りが見込める金融商品(不動産投資信託)。
・保有物件はオフィスや住宅が中心だったが、近年は物流施設やヘルスケア施設など多様性に富んできた。
・投資口価格(J-REITの株価)は、分配金の利回りよりも、株式市場等の影響を強く受けて価格が変動する。
・J-REITはESG対策がしやすいため、昨今はESGマネー等による資金調達がしやすくなった。
J-REIT20年の歴史を振り返ると・・・
「歴史は繰り返す」か?
それでは、J-REIT20年の歴史を振り返ってみよう。
REIT(リート)は、米国で1960年に誕生した。そして、1969年にオランダ、1971年にオーストラリア、1986年にマレーシアでも導入された。
1990年代になると、米国ではREITが魅力的な
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