賃貸住宅からの賃料収入を不労所得として羨ましく思われた時代は過ぎ去った。入居者確保に向けての競争が激しい。相続増税対策として地主が一斉に貸し家の建築に走ったこともあって空室率が急上昇する地域は珍しくない。
立地条件が重要と言われる賃貸経営において、適切なPM(プロパティマネジメント)が最も重要となってくる。やり方次第で稼働率と賃料を引き上げられるからだ。
PMの最終目的は不動産価値の最大化にある。収益の源泉となる「賃料水準」と「稼働率」を重視し、それぞれ高い家賃と高い入居率を目指すことだ。資産価値を最大化すれば、それはキャピタルの収益率にも反映される。
ただし、PMによる資産価値の最大化は短期的には図れず、長期間の実績で明らかになってくるのでじれったさは付きまとう。
賃貸住宅で成功するためには経営感覚を研ぎ澄まさなくてはならない。そうした意味から賃貸オーナーの意識改革も必要だ。不動産コンサルタントのさくら事務所(東京都渋谷区)は、
「例えば、米国や英国では実需で購入した住宅の修繕を頻繁に行うが、好きでやっているというよりも住宅の価値(値段)が上がるから手を加えているといってよい」
といい、こうした
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