世界的なインフレの影響もあり、銀行の融資金利についても上昇圧力が強まっている。特に、固定金利期間満了に伴う金利切り替えの場面においては、実際に金利上昇の影響を受けている投資家も出ているであろう。
多額の融資が受けられるのが不動産のメリットでもあるが、当然その融資金利が与える影響は大きい。今回はこの金利交渉の場面に焦点を当てて解説していきたい。
1.賃貸業にとって大きな割合を占める経費
改めて説明するまでもないが、不動産賃貸業において支払利息の与えるインパクトは大きい。毎月返済をする金額に利息も含まれているため、普段から利息の支出額を実感している人は少ないかもしれない。しかし実際に決算書を見ると、不動産賃貸業では支払利息に多くの費用を支払っていることが分かる。
経費を抑えることを一つの経営努力とするのであれば、大きな割合を占める支払利息を下げる事も有力な手段の一つである。そして、金利を下げるためのカギはやはり銀行との取引・交渉の中に存在する。
2.金利引き下げを行う銀行側の心理とは
金利引き下げに応じる時の銀行側の心理とは、いったいどのようなものなのか?
まず大前提として認識すべきは、「金利引き下げに
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