銀行との新規取引を開始するにあたり、選択肢の一つとなる信用保証協会。この保証協会には様々な制度融資が存在し、我々債務者の大きな助けになってくれる制度もある。(保証協会については前回の記事でも解説した)
今回はその制度融資について、その仕組みと利用頻度について解説していきたいと思う。
また制度融資については県や市町村によって取り扱いが異なるため、細かい条件については確認を要する点をご留意頂きたい。
1.責任共有と全額保証
一概に保証付きと言っても、実は民間銀行の負担率には2通り存在する。それが「責任共有」と「全額保証」の違いである。
責任共有:万が一期限の利益を喪失した(返済できなくなった)場合、貸し出した民間銀行も一定の割合(おおよそ20%程度)を負担する必要がある。
全額保証:万が一期限の利益を喪失した(返済できなくなった)場合でも、民間銀行の負担はなく、全額保証協会が保証を行う。
実際の回収ではその通りにならないことも多いが、銀行側の倒産リスクの計算において、「責任共有」か「全額保証」かの違いが
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