女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」への融資で、スルガ銀行が審査書類を改ざんするなどの不正を行っていたことを発端に、不動産向け融資に対する信用収縮に懸念が強まっている。
アパート投資サービスのTATERUでも顧客の預金データを改ざんして銀行に融資を申し込んでいたことが明るみになったことで、こうした不正融資は氷山の一角ではないかとの見方が出始めている。
金融庁は10月5日、スルガ銀行に対して投資用不動産向けの新規融資を対象に6カ月間の業務停止命令を出したと発表した。
これにより、各金融機関でも個人投資家向けアパートローンなどの融資審査の厳格化が加速するとの見方が強まっている。
スルガ銀行以外の金融機関でも、こうした不正融資がなかったのかが関心を集めている。
SMBC日興証券の投資家向けのレポートでは、アパート投資のシノケングループのメインバンクである西日本フィナンシャルホールディング、中古収益物件向けのローンを展開する静岡銀行、コンコルディアフィナンシャルグループの千葉銀行などに機関投資家が注目していると報告している。
例えば、静岡銀行の2018年3月期業績は、3%半ばの高い金利で2000億円近く
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