読者の皆様は、新たに、または、さらに、不動産を購入して賃貸事業を展開したいとお考えのことだと思う。そんなオーナー&オーナー予備軍の皆様は、賃貸住まいだろうか。それとも持ち家だろうか。
少し前のことだが、住宅展示場でFP相談のブースを構えていると、妙に不動産市場に詳しい男性が家族連れでいらっしゃった。「頭金への投入額は緊急予備資金を確保した上で試算しましょう」などの話には生返事だったが、住宅ローンの団体信用生命保険の話題になったとき、ここぞとばかりに「我が家は不要」と強く断言された。
専業主婦の奥様と小さいお子様2人の4人家族のその男性は、いくつも賃貸住宅を保有していて、「僕が亡くなっても、賃貸収入があるから妻も子も心配はない。売却すればまとまったお金にもなるから問題ない」と。普通のサラリーマンではこのように豪語することは不可能だ。
保有不動産の所在地が分散していて自然災害で全住戸が被害を受けたりせず、景気が一気に冷え込んで滞納や空室が発生したりしなければ、備えは十分だと言えよう。
その彼が、妻に乞われて新築住宅の取得を検討しているというのだ。不動産のことも、売買契約のことも熟知している彼は、当
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