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進む地銀再編!2021年は新潟と三重で。地銀トップも「不動産は重要」と。融資再拡大も!

不動産融資/その他 ニュース

2020/12/26 配信

2021年1月には新潟で「第四北越銀行」誕生
5月には三重で「三十三銀行」も

地方銀行の再編が2021年以降も進みそうだ。

人口減少という構造的要因や日本銀行による超低金利政策に加え、折からの新型コロナウイルス感染拡大による経営の苦境もあり、地銀が単独で生き残るには苦しい環境となりつつあるからだ。

菅義偉政権が地銀再編の旗を振っているのも、その追い風≠ノなる。もっとも、ある地銀トップは筆者に対し、「不動産は重要な経済のファクターであることは間違いない」と断言した。再編が進んだ後に経営体力が増せば、多くの地銀が再び不動産投資向けの融資に積極的となるのは間違いないだろう。

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地銀再編の動き

まずは、直近の地銀の「再編スケジュール」を見てみよう。

21年1月1日に合併が予定されているのは、第四北越フィナンシャルグループ(FG、新潟県)傘下の第四銀行と北越銀行だ。今年24月、金融庁が正式に合併を認可した。

第四北越FGの資料から
第四北越FGの資料から

第四銀行が北越銀行を吸収する「吸収合併」の形をとる。新しい銀行の名前は「第四北越銀行」。県内の1位行と2位行による大型合併で、両行の預金残高は合計で7兆9758億円、貸出残高は4兆9976億円に。新潟に強力≠ネ地銀が誕生することになる。

統合後は4月から、50店舗の統合を進める予定だ。

同FGは合併について、「統合効果を最大限発揮し、金融仲介機能および情報仲 介機能をより一層向上させることで、経営統合の最大の目的である『地域への貢献』を永続的に 果たしていくことを目的としております」とする。より「筋肉質」となり、顧客への貢献を強めていくことが期待される。

一方、21年5月に合併を予定しているのは、三十三FG(三重県)傘下の三重銀行と第三銀行だ。

三十三FGの資料から
三十三FGの資料から

第三銀行が三重銀行を吸収合併する形となる。新銀行名は三十三銀行。傘下のシンクタンク部門の統合も発表している。

同FGは、合併について、「これまで培ってきた両行の『強み』を完全に融合し、金融仲介機能を高度化させる ことで、より一層地域経済に貢献できる『質の高い地域bP銀行』を目指すとともに、合併シナジ ー効果を最大限に発揮し、経営の効率化を図ることで、強固な経営基盤を構築することを目的とし ております」としている。

台風の目はSBIホールディングスか?
すでに7地銀と資本業務提携、いずれ10行程度と

地銀再編の台風の目となりそうなのが、北尾吉孝社長率いるインターネット証券大手、SBIホールディングス(HD)だ。同社は「第4のメガバンク構想」を掲げて、地銀との資本業務提携を拡大している。北尾社長は、地銀再編に前向きな菅首相と会食するなど親しい間柄としても知られる。

10行程度の地銀との提携を目指すとしており、すでに7行と提携している。SBI提携先

すでに効果は出ており、19年に提携した島根銀行がその一つだ。同行の20年9月中間連結決算で、純損益は前年同期の赤字から黒字へと転換を遂げた。店舗の統廃合などでコストを削減する一方、SBIが有価証券の運用を引き受け、販売力や収益力が上がったことが理由とみられる。

こうした地銀再編の動きは、今後も加速していくとみられる。菅政権は地銀再編を後押ししており、11月には地銀の合併に関する独占禁止法の特例を認めた法律が施行された。来年1月から始まる通常国会には、合併する地銀に補助金を出すことを認める法律案が提出される見通しだ。

合併で地銀は収益力増し経営資源に余裕が
コロナ禍で我慢も収束後、地銀は融資拡大へ

この結果、不動産投資家はどんなことが期待できるだろうか。

合併や統合で地銀に期待できることは、店舗の統廃合などによるコストの削減や業務の効率化、収益力の強化などだ。再び経営資源に余裕が出るようになれば、もともと「底堅い利益を上げられる」とされていた不動産投資向けの融資にお金を流すようになるのは間違いないだろう。

冒頭紹介した地銀のトップは、今の「非常時」を受け、融資先の「年収要件」を引き上げたとしつつも、不動産については「重視している」とし、引き続き、銀行経営において優先順位が高いとの考えを明らかにした。着実な収益を見込める物件なら融資を絞ることなく、見合った融資を確実につけてくれるようになるだろう。

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当面はコロナ禍で景気の鈍化が続くとみられ、融資は厳しい状況が続くだろう。しかし、ワクチンや治療薬の普及などでコロナが収束し、景気が上向くのと同時に、地銀の再編が進み、体力の強い地銀が各地に生まれれば、銀行の姿勢は好転するはずだ。不動産投資家がみずからの経営を拡大していくのに、再び追い風が吹くだろう。

取材・文 小田切隆

【プロフィール】 経済ジャーナリスト。長年、政府機関や中央省庁、民間企業など、幅広い分野で取材に携わる。ニュースサイト「マネー現代」(講談社)、経済誌「月刊経理ウーマン」(研修出版)「近代セールス」(近代セールス社)などで記事を執筆・連載。

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