2021年1月には新潟で「第四北越銀行」誕生
5月には三重で「三十三銀行」も
地方銀行の再編が2021年以降も進みそうだ。
人口減少という構造的要因や日本銀行による超低金利政策に加え、折からの新型コロナウイルス感染拡大による経営の苦境もあり、地銀が単独で生き残るには苦しい環境となりつつあるからだ。
菅義偉政権が地銀再編の旗を振っているのも、その〝追い風〟になる。もっとも、ある地銀トップは筆者に対し、「不動産は重要な経済のファクターであることは間違いない」と断言した。再編が進んだ後に経営体力が増せば、多くの地銀が再び不動産投資向けの融資に積極的となるのは間違いないだろう。
まずは、直近の地銀の「再編スケジュール」を見てみよう。
21年1月1日に合併が予定されているのは、第四北越フィナンシャルグループ(FG、新潟県)傘下の第四銀行と北越銀行だ。今年24月、金融庁が正式に合併を認可した。
第四銀行が北越銀行を吸収する「吸収合併」の形をとる。新しい銀行の名前は「第四北越銀行」。県内の1位行と2位行による大型合併で、両行の預金残高は合計で7兆9758億円、貸出残高は4兆9976億円に。新
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