
株主総会が紛糾 不正融資への対応めぐり対立
ノジマとの提携解消については説明なし
スルガ銀行が6月29日、静岡県沼津市で定時株主総会を開いた。取締役の選任議案が可決されるなどしたが、新たに浮上したアパートやマンションへの不正融資をめぐり、総会は紛糾したという、また、筆頭株主となった家電量販店大手ノジマとは資本・業務提携が解消される方向だが、総会では詳しい説明がなかった。アパマンローンをめぐる不正とノジマの問題はスルガ銀行の経営に大きな打撃を与え、再建どころではなくなる恐れがある。不動産投資向け融資の「駆け込み寺」としての地位を取り戻すのも難しい局面にある。
スルガ銀については2018年に発覚したシェアハウス向けの不正融資が記憶に新しい。
問題となったビジネスモデルは、女性向けの「かぼちゃの馬車」を運営するスマートデイズなど不動産業者が企画・販売するシェアハウスについて、購入希望者へスルガ銀が融資し、不動産業者が賃料を保証するというもの。
不動産業者はスルガ銀から融資を引き出すため、物件購入希望者の預金残高を改ざんして水増し。購入希望者に対しては物件のレントロールを偽造して収益性を高
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