林野庁は国内の木材利用拡大のため、 2016 年度から 4 ~ 5 階建ての木造建築物建設が可能になるCLT工法の普及に乗り出す。
この工法は 1990 年代にヨーロッパで開発されたもので、板の繊維の向きが交差するように板を分厚く重ねて接着してパネルを作り、これを組み合わせて壁や床を作るというもの。
ヨーロッパでは 9 階建てまでの実績があり、鉄筋コンクリート造同等の強度のある建物が可能だという。
施工が簡単で工期が短縮できるため、安定した原材料の供給があれば建設コストを下げることもできうるかもしれない。
また、断熱性が高いのも特徴という。
現状では日本で新築される建物のうち、3 階建てまでの建物の8割は木造だが、 4 階、 5 階建てになると 2013 年に建設された約 5,000 棟のうちのわずか 4 棟。 6 階以上になると、木造はゼロ。これを木造で建てられるとなれば、国産材の利用拡大に大きく寄与するはず。
今後、強度や防火性能の実験を繰り返し、国土交通省と協力して建築基準の整備を行うなど
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