2021年度予算案106兆円で最大、新規国債は43兆円超
新型コロナ予備費に5兆円、社会保障費も膨らむ
日本の借金がますます膨らんでいる。12月21日に閣議決定した2021年度の政府予算案では、新たに発行する国債の額が43兆5970億円と7年ぶりに40兆円を超えた。
21年度末の国債発行残高は990兆3066億円と、1000兆円の大台をうかがう勢いだ。新型コロナウイルス感染拡大で傷んだ経済を立て直すため歳出を増やした財源をまかなうことがその理由だが、〝借金まみれ〟の日本に市場が愛想を尽かし、国債を売り始めれば、金利は急騰に向かい始める。変動金利でローンを組んでいる不動産投資家にも大打撃となるだろう。
「(政府の歳出拡大を求める声に)抵抗したんだが、できなかった。ふがいない」
21年度予算案について、財務省のある関係者は、周辺にこう語った。
国の予算づくりを差配する財務省には、国の支出を抑え、収入を増やす〝使命〟がある。
その意味では、歳出(支出)が過去最大に膨らみ、財源を手当てするため、借金にあたる国債の発行を増やさざるをえなかった今回の予算は、財務省として使命を果たしたとは言い難い。
改めて、今回の
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