長野県の北部にある飯綱町が2021年4月1日から「飯綱町民間賃貸住宅等建設補助金」という他ではほとんど聞いたことのない助成制度を始めた。これは町内にアパートまたは従業員宿舎を建てようという民間企業や個人などに最大1200万円の助成を出すというもの。地方では移住をしたい人がいても適当な賃貸住宅がないことがネックになるが、飯綱町の制度はそこを解消しようというものだ。
移住したくても住宅がないという問題
長野県飯綱町は西、南は長野市、北は信濃町、東は中野市に隣接する丘陵の街。東京からだと北陸新幹線など鉄道利用で2時間30分、車だと3時間ほどの位置にあり、りんご、水稲を始めとする農業が基幹産業となっている。飯綱東高原に日帰り温泉があり、スキー場、ゴルフ場などがあることから、観光客も少なくない。
人口は約1万人で、町としては他自治体同様、移住定住促進に取り組んでいるが、そこでの障壁のひとつに住宅不足がある。移住希望者がいても町内に適当な賃貸住宅がないことから、移住先を近隣市町村に決めるケースがあるというのである。飯綱町で
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