一般的に投資物件の価値は、収益性が重視されることが多い。地域や物件の種類、築年数、賃料などから収益を試算することは当たり前のことであり、だからこそ「収益物件」としての価値がある。
一方、世界的な地球温暖化対策の流れから、建築・不動産部門におけるCO2排出量削減を目指し、建築物の環境性能認証や省エネルギー性能評価などが導入され、物件の価値として評価されている。その次の段階として注目されているのが「ESG投資」だ。
不動産投資分野でもESG投資が注目
ESGとは、「環境(Environment)」「社会(Society)」「ガバナンス(Governance)」の略称。
2006年に国連がESG投資のガイドラインに当たるPRI(責任投資原則)を公表し、ESGの概念を資産運用に導入し、これを受け、国連内のワーキンググループでPRIを不動産に適用する考え方として「RPI(責任不動産投資)」を推進。世界で1,832機関が署名しており、日本でも58機関が署名している(2017年10月時点)。
またこれを受け欧州の主要年金基金グループは、ESG投資を不動産にも適用するために「GRESB」という不動産会社や投資フ
...この記事は会員限定です。
会員登録(無料)すると続きをお読みいただけます。
健美家会員のメリット
- 会員限定物件や非公開物件情報が見れる
- 最新のコラムニュース情報がメールで受け取れる