タイムスタンプの発行件数が急増している。一般財団法人日本データ通信協会が9月3日に公表した「平成30年上期(1月〜6月)におけるタイムスタンプ発行件数のアンケート調査結果の公表について」によると、発行件数は1億700万件で、29年下期の9300万件から1400万件の増加となっている。今回は、ちょっと耳慣れない「タイムスタンプ」について紹介したい。
タイムスタンプとは、
「電子データがある時刻に存在していたこと及びその時刻以降に当該電子データが改ざんされていないことを証明できる機能を有する時刻証明情報」(タイムビジネスに係る指針・平成16年11月5日 総務省)と定義される。
このタイムスタンプを利用することによって、様々な分野で流通する電子データに高い信頼性を与えることが可能となる。
例えば、電子商取引においては受発注データに適用することにより取引時刻を証明したり、知的財産保護の分野ではコンテンツ作成日時を証明することにより制作者の権利を保護することができる。
電子データの正当性を担保するものとしては、この他に「電子署名」がある。これによって電子データの作成者は確認できるが、作成された時刻は確認で
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