高齢単身者が増えている。社会貢献的な意味合いも含め、高齢単身者に部屋を貸すことを検討している建物所有者も増えているだろうが、ここで障壁となるのは単身入居者が室内で亡くなってしまった場合。
相続人等が分からない、あるいは支援の期待ができない場合に居室内の残置物をどう処分すれば良いか、各種手続きを代行しなくてはいけないのは煩雑で困るなどと考え出すと、それなら貸すのは止めようかとなってしまいがちだが、それを憂慮した国土交通省が「《大家さんのための》単身入居者の受入れガイド」を作成した。
同ガイドでは契約前、入居中、その後と段階を分けて、何をするべきか、そのために知っておきたいことを時系列で列挙しており、非常に充実している。
特に参考になるのは契約前の事前準備の部分である。多くの人は入居後、不測の事態が起きないように見守りが大事と考えがちだが、それ以上に大事なのは契約前だというのである。では、何をすべきか。
同ガイドによると
・入居者に関する情報の丁寧な聞き取り、
・終身建物賃貸借や定期借家の活用検討、
・近くの社協等のサービスを事前確認、
・家賃債務保証業者の活用検討、
・少額短期保険、損害保険の活用などの検
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