2018年4月から国土交通省が昨年10月から試行運用してきた「全国版空き家・空地バンク」の高機能バージョンの本格運用が始まった。
空き家バンクは地方自治体が空き家問題解決に加え、地域の人口減少に歯止めをかけるため、買うにせよ、借りるにせよ、移住者を確保したいという意図で作られているが、投資的な見方をすることも可能。また、地域の相場を掛け値なしで知るためにも使える。地方自治体の空き家問題への取組みの本気度を知ることもできるだろう。
だが、これまでの空き家・空き家バンクが個別の自治体がそれぞれに運用していることが多く、参考にしにくかった。
移住を考えている人にとっても、地縁その他がなければそもそも見なかっただろうし、一般的な不動産情報に比べると情報量が少なく、不正確なことも多いなど使い勝手が悪かった。そのため、統計の種類によって差があるものの、数年かかっても成約がないような空き家バンクも少なくない状況だった。
それを民間のポータルサイトに掲載し、それによってある程度情報を統一することで探しやすくしようというのが「全国版空き家・空地バンク」である。
同バ
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