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少子化時代の土地有効活用、「学校跡地」の再開発に注目!資産価値アップに影響か?

都市計画・再開発/全国 ニュース

2020/08/05 配信

日本は少子化に入り久しい。それに伴い学校の数も減っているが、一方で閉校した跡地の活用が進み、地域の発展に寄与しているようだ。その結果、資産価値の下げ止まりや上昇につながる可能性もあり、不動産投資家にとって物件選びなどの参考になるに違いない。

少子化により減り続ける小学校や中学校。いま、その跡地が貴重な社会資源として重宝されている。
少子化により減り続ける小学校や中学校。いま、その跡地が貴重な社会資源として重宝されている。

2019年に初の90万人割れで少子派は加速
小学校はピーク時から7000校近く減少

第1次ベビーブーム(1947〜49年)の約270万人、第2次ベビーブーム(71〜74年)の約210万人は、懐かしい話。日本の出生数はどんどん減り、19年は86万4000人と、1899年の統計開始以来、初めて90万人を割った。

これに伴い教育機関の数も減っていて、文部科学省の「文部科学統計要覧(令和2年版)」によると、小学校であれば、60年に2万6858校(国立・公立・私立)あったのが、19年には1万9738校にまで減少。中学校も同期間には1万2986校から1万222校に減っている。人口の増減により公的を中心に学校の適正配置は進められるので、これも時代の流れといったところだ。

ただし、学校が減るということは、もともと通学しやすい好アクセスな場所に広大な土地が空くということ。これに目をつけ、全国各地では学校跡地の活用・再開発プロジェクトを進めている。

古くは、人気お笑い芸人を多く抱える吉本興業。同社の東京本部は08年に千代田区から新宿区に移転するのに、歌舞伎町にある旧四谷第5小学校を選ぶことに。

同校は建築物として文化的価値が高く、閉校後の再利用や取り壊しについて、地域から様々な意見が出ていたそうだ。そうしたことを踏まえ、同社は学校を改修した上で事業拠点として活用している。

企業による活用だけではない。東京都千代田区にあるアートセンター「3331 Arts Chiyoda」は、旧千代田区立錬成中学校を改修し、2010年に開館。展覧会やトークインベント、ワークショップを定期的に開催する場所として知られている。

千葉県成田市は学校跡地の利活用に積極的な自治体だ。同市では跡地利用の基本的な理念や検討の進め方などを定めた「学校跡地利用基本方針」に基づき、地域の事情などを考慮しながらプロジェクトを推進。

例えば、11年3月末に閉校した旧中郷小学校は、地域活動の支援や地域コミュニティの場である「中郷ふるさと交流館」として、19年4月1日にオープン。14年閉校の旧久住第二小学校は、昨年10月に民間事業者により宿泊施設「Ready to Flyight! NARITA 旅の準備をする宿くずみ第二小学校」に生まれ変わっている。

中郷ふるさと交流館の正門。外観は小学校そのままと言ったところ。地域資源をうまく使い、新たなコニュニティ施設にリニューアルさせた。 出典:成田市ホームページ
中郷ふるさと交流館の正門。外観は小学校そのままと言ったところ。地域資源をうまく使い、新たなコニュニティ施設にリニューアルさせた。
出典:成田市ホームページ

同じく14年に閉校した旧名木小学校の場合は、障害福祉サービス事業所「ネクスト名木小」として16年にオープンした。他にも、パークゴルフ場や人口光型植物工場などを整備する計画があり、地域の活性化に一役買っている。

福岡市が天神地区で進める大規模再開発プロジェクトの「天神ビッグバン」では、旧大名小学校跡地の再開発が話題だ。敷地内には九州初のリッツ・カールトンブランドの「ザ・リッツ・カールトン福岡」や公民館などが入る高層ビルが建つ予定で、22年12月ころの開業を目指している。

天神ビッグバンの目玉の一つ、旧大名小学校跡地の再開発の様子。ここに高層ビルが複数建ち、ホテルなどが開業する予定。 ※写真は2020年2月撮影
天神ビッグバンの目玉の一つ、旧大名小学校跡地の再開発の様子。ここに高層ビルが複数建ち、ホテルなどが開業する予定。
※写真は2020年2月撮影

同エリアには17年にも、官民共同型のスタートアップ支援施設の「Fukuoka Growth Next」も誕生していて、街の活性化の拠点として有名だ。

旧大名小学校の跡地は、起業家と支援者が集まるスタートアップ支援施設としても活用。施設内には数多くのスタートアップが入居している。 ※写真は2020年2月撮影
旧大名小学校の跡地は、起業家と支援者が集まるスタートアップ支援施設としても活用。施設内には数多くのスタートアップが入居している。
※写真は2020年2月撮影

10年3月末で閉校した京都市の植柳小学校の跡地については今年4月、安田不動産が京都市および地域との間で、「元京都市立植柳小学校跡地」の活用計画の合意に関する覚書を締結。

タイのホテル「デュシタニ」や、MICEに対応したファンクションルーム、自治体活動の拠点、災害時の避難場所となる地域施設、地域の憩いの場となる植松公園等を整備する予定で、23年夏の開業を目指す。

隣の大阪も跡地活用に積極的だ。大阪市内の旧梅田東小学校は大阪工業大学梅田キャンパスになり、タワーマンションになった学校跡地も複数。旧精華小学校は家電量販店のエディオンなんば本店、旧大阪北小学校の跡地には、56階建てのタワーマンション・ホテルが建築中だ。

このように、全国各地の学校跡地を見渡すと様々な再開発が行われていて、そこには商業施設や住宅だけではなく、社会構造の変化に伴い高齢者施設だったり、公園や広場など地域のコミュニティとして活用されることも。今後も、街のバージョンアップに使われていくのではないだろうか。

健美家編集部(協力:大正谷成晴)

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