2023年秋以降に
開業の予定
2021年4月に、JR四国はJR高松駅の北側で高松駅ビル(仮称)を開発すると発表した。
計画建物は商業棟と駐車場棟との合計2棟で、延床面積合計約14,500uとなる予定。商業棟の構成は1階から3階が商業施設で4階が事務所。
予定では、1階に食品店やスーパーマーケット、2階に女性やファミリー層をターゲットとした飲食店など、3階には美容関連の店舗が入ることになっている。
総店舗数は約70店であり、JR四国としては規模が小さいと考えているものの、少なくともコロナが収束しないうちは、店舗数を増やしても誘致が厳しいと考えているとのこと。
なお、高松駅にはすでにCOM高松という駅ビルが建っており、COM高松とは反対側に新たな駅ビルが建つことになる。

※引用:JR四国
建設会社は鹿島建設に決まっており、予定工期は2023年8月末まで。なお、開業は同年中秋以降の予定。
高松駅は香川県北部の瀬戸内海と面する場所に位置しており、近隣にフェリーの港やバスターミナルがあるなど、県庁所在地らしく香川県における交通の要所となっている。
また、駅のすぐ南東には、2017年に各施設が完成した「サンポート高松」という再開発エリアがある。

サンポート高松には、地方合同庁舎やホテルに加えて複合商業施設などがあり、高松市における都市機能の多くが集まっている。
JR四国の狙いとしては、高松駅の利便性をさらに高めることで、駅の利用者を増加させたいところだ。
高松市の人口は
香川県全体の44%
香川県の統計によると、2021年9月1日時点の推計で、高松市には香川県全体における人口の約44%が居住している。
世帯数を見ても、高松市の世帯数は香川県全体の約46%を占めており、2番目に人口が多い丸亀市の約4倍となる計算だ。
なお、令和2年度国勢調査の速報によると、香川県全体の人口は近年減少傾向にあるものの、世帯数は増え続けている。

※引用:香川県
世帯数が増えている一方で人口が減っている点から、1世帯当たりの人口は減少傾向にあり、高松市の世帯当たり人口は約2.21人となる。
また、高松市の人口は約41万6,000人だが、2021年1月時点における東京23区の人口と比較すると、大田区の人口(約39万8,700人)よりも約4%多い。
なお、四国の中で他の県庁所在地と比較すると、高松市の人口は愛媛県の松山市(約50万5,500人)に次いで2番目に多くなっている。
人口だけで見ると、エリアを都心部に絞れば、高松市が持つ投資対象としてのポテンシャルはそれほど低くない。
その一方で、地価に関する統計を見ると、2021年度の地価公示においては、高松市全体の地価は下落している。
しかし、高松駅周辺ではほぼ横ばいの状態となっており、2020年度には地価が上がっていた点を鑑みると、地方都市ながらも堅調な推移をしていると言える。
特に、交通機能の多くが集まっている高松駅前の開発には、高松市が持つポテンシャルを引き上げる効果も期待できるだろう。
地方都市というと、大阪・名古屋・福岡・札幌あたりに注目が集まりがちだが、駅前などにエリアを絞っていけば、高松市も投資先としては適格だ。
地方の大都市と比較すれば地価が低い点は否めないが、物件価格もその分安いと考えれば、例えば分散投資先として高松市を選ぶのも良いだろう。
都市開発が進む高松駅前で物件を探してみるのも、1つのアイデアと言えるのではないだろうか。
取材・文:秦 創平(はた そうへい)
■プロフィール
フリーランスライター。不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。
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