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岡山県・倉敷駅近隣の観光エリアに新商業施設「倉敷SOLA」がオープン。

都市計画・再開発(地域情報)/広島/中国・四国 ニュース

2022/05/02 配信

倉敷SOLA
新しい商業施設のイメージパース。時代劇に出てきそうな外観が特徴的だ。

4月28日に
正式オープン

岡山県の倉敷市にある美観(びかん)地区で、周辺エリアでは最大級となる商業施設の「倉敷SOLA」が4月28日にオープンした。

美観地区は倉敷駅から南東約1キロ(徒歩で約10分~15分)の場所にある町並み保存地区であり、観光名所として倉敷市の観光公式サイトでも取り上げられている。

古来より倉敷川が運河として利用されており、川沿いには歴史を感じさせる伝統的な建造物が多く残っていることから、国から1979年に「重要伝統的建造物群保存地区」に選定された。

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格子窓のついた町家や柳並木などが歴史を感じさせるエリアで、一帯は岡山県の重要な観光名所になっている。

周辺には、日本初の市立西洋美術館となった「大原美術館」や、近代化産業遺産に指定されている「倉敷アイビースクエア」などがあり、一帯を訪れる観光客は多い。

新たな商業施設としてオープンするのは5つの店舗で、デニムと和服を融合させたアパレルショップ・地元の野菜や果物を食材とするレストラン・古民家を利用した宿泊施設などだ。

また、エリアの中心には、イベントスペースとして広場が設けられる。

倉敷SOLA全体図
倉敷SOLAは、民藝館や郷土玩具館、ミュージアムなどに囲まれる形で設計されている。

美観地区の
経済効果は大きい

美観地区を訪れた年間観光客数は、2014年から2019年まで300万人を下回ったことがない。ピーク時には400万人弱が美観地区を訪れていた。

倉敷市の統計によると、美観地区を訪れる観光客は倉敷市を訪れる観光客のうち6割以上を占めている。

また、コロナ前までは、岡山県全体の観光客数のうち美観地区の観光客数は3割前後を占めていた。

2020年に美観地区を訪れた観光客数は154万4,000人で、それまでと比較するとだいぶ減ったものの、美観地区が倉敷市・岡山県の重要な観光資源であることに変わりはない。

特に外国人観光客の数は2018年まで右肩上がりで増えていたため、2022年時点では一刻も早いコロナの収束が待たれるところだ。

外国人観光客数の推移
倉敷市を訪れた外国人観光客数の推移。平成26年~27年にかけて急増しており、その後も平成30年までは順調に増え続けていたことがわかる。

※引用:倉敷市

また、別の統計を見ると、岡山県が持つ観光資源の経済効果は非常に大きいことがわかる。

岡山県の統計によると、2019年の岡山県における観光消費額は約1,959億円だった。

観光消費額も観光客の推移と同様に2018年まで右肩上がりで推移しており、近年では観光業が岡山県・倉敷市における重要な産業になっていると言えるだろう。

観光消費額の統計
観光客数とともに、観光資源による経済効果も右肩上がりで大きくなっていたことがわかる。

※引用:岡山県

観光消費の持ち直しに伴う
不動産市場の盛り上がりに期待

岡山県の産業と言えば、水島臨海工業地帯による自動車や機械の製造業が有名であり、観光業のイメージはあまりないという人も多いかもしれない。

しかし、岡山県は桃太郎伝説発祥の地とされるなど、岡山県における観光業の存在感は大きい。

なお、水島臨海工業地帯は夜景スポットとして有名であり、同工業地帯は岡山県にとって観光資源としても重要なエリアになっていると言える。

また、美観地区は街並みが持つ特殊性から映画などのロケ地になることも多く、国内外を問わず人気があるエリアだ。

観光資源のテコ入れとも言える新商業施設のオープンには、コロナで落ち込んだ観光市場の再活性化という面で大きな期待がかかる。

一方で、LIFULL HOME’S不動産投資の情報によると、岡山県の中で倉敷市は岡山市北区に次いで賃貸物件が多い。

中国地方の中で、倉敷市は賃貸不動産市場としても決して無視できないエリアであると言える。

2021年10月には倉敷駅前の再開発ビルである「あちてらす倉敷」がオープンしており、こちらにも倉敷市の経済活性化に期待がかかる。

コロナによって落ち込む経済の活性化対策が目に見える形で表れている倉敷市に要注目だ。

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取材・文:秦創平(はたそうへい)

https://writing-portfolio.com/

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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