7月5日付で北海道庁から、平成29年1月1日現在の「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」が発表された。

この集計結果をもとに、北海道内各市町村の人口総数および世代別の内訳が、10年前の平成19年(2007)からどのように変動したのか、幾つかの自治体をピックアップして比較し、考察してみたい。
まず、北海道全体(表1)では-4.1ポイントの減少となった。これは全国的な傾向と同様、少子化による若年層の減少、高齢者の増加が主な理由である。また、40代(+10.1ポイント)と60代(+17.5ポイント)の増加については、団塊ジュニアおよび団塊世代が10年前の30代、50代から微減しつつ、純粋にスライドしているためと考えられる。
次に、人口10万人以上の、北海道では比較的人口の多い都市について集計してみた(表2)。
人口総数が増加したのは札幌市のみで、他の都市は軒並み減少している。これは、ベッドタウンとなる周辺の市町村に人口が流出している理由もあるが、特に函館市(−8.7ポイント)、釧路市(−8.8ポイント)、小樽市(−13.6ポイント)といった、沿岸部の都市における人口減少が目立つ。
これ
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