政府観光局の統計によると、平成29年度の訪日外国人旅行者、いわゆる「インバウンド」は年間2,800万人以上。今年は9月末時点ですでに、2,300万人以上が国内を訪れている。
年々増加するインバウンド需要を取り込もうと、全国各地の観光地やリゾートホテルも、ここ数年で大きく様変わりした。
北海道内においても、日本人客の減少と老朽化で停滞していたバブル期のリゾートが、中国をはじめとした海外資本の買収によって新しく生まれ変わり、さらには、新たなホテルやコンドミニアムの建設なども各地で行われている。
また、インバウンドへのサービス向上のため、語学堪能な外国人従業員を積極的に雇用したり、「インターンシップ」と呼ばれる、短期滞在型の外国人研修生を多数受け入れるリゾートが増えてきた。
そのため、かつては数千人レベルで推移していたリゾートの山村や町に、現在、多くの在留外国人が住民登録の手続きを行い、地元に居住し始めているのだ。
■「リゾートの村」という特異性
北海道庁が総務省の統計結果を受けて発表した、道内の「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数に関する調査」によると、直近の5年間で、道内の主要リゾートを持
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