産業や文化振興の施策について
閣議決定を目指す
国土交通省では様々な審議会や委員会が開かれているが、その中の1つに北海道開発分科会というものがある。
これは2021年10月に設置された分科会であり、新たな北海道総合開発計画の策定について調査審議するというものだ。
開発計画の対象はその名の通り北海道全域であり、全域の産業や文化の振興・自然環境保護などの施策について審議がされている。
会合は2022年12月までの時点で既に第6回まで開催されており、来年度も継続して開催される予定だ。
公表されているスケジュールでは、来年度に審議内容を取りまとめ、それ以降にパブコメ等を経て最終的に計画を閣議決定することになっている。
なお、会合で審議されている内容は大まかに以下のようなものだ。
- 農林水産業の振興
- 地球温暖化対策
- 観光産業の振興
- 新たな産業
- 自然環境の保護
- 北海道独自の文化振興
本稿では、上記の中でも観光産業の振興と新たな産業の開発について解説する。
季節に依存しない
観光資源の創出を目指す
観光産業の分野において、審議会で課題とされているのは以下の項目だ。
- 観光消費額が季節に依存している点
- 観光消費額単価の向上
1点目の観光消費額の
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取材・文:
(はたそうへい)