「人と公共交通にやさしい通りにする」を目標に車線を片側1車線に縮小し、歩道を拡幅することを決めた京都市内の目抜き通り、四条通。昨年末から片側2車線、歩道幅3.5mを片側1車線、歩道幅6.5mにするための工事が行われており、激しい交通渋滞が起きている。全国版のニュース等でも取り上げられているから、ご存知の向きも多いだろう。
あまりの渋滞ぶりは京都市市議会でも問題となっており、市長も本件については陳謝をしている。渋滞緩和の為の具体策としてはバス運行の調整や通過車両の抑制などで考えられているようだ。個人的には「四条通からの右左折禁止」で十分対応できそうに思うのだが……。
さて、この「渋滞」によって誰が損をして誰が得をしているか?
恩恵を被っているのは四条通沿いの店舗、特に路面店。「四条通の賑わい創設」はそもそもの目的なので、それは達せられたとみるべき。歩行者数は増え、多少ではあるものの歩きやすくはなっており、飛び込みの来客も増えているように見える。
反対に割りを食っているのは四条通周辺の細街路、特に四条通に近いエリア。四条通に出ることができない車両が渋滞をつくり、四条通とは反対に歩きにくくなっている
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