近鉄橿原線「八木西口」駅の存廃の協議が難航している。
「八木西口」駅は奈良県橿原市の中心部にある駅であり、橿原市役所の最寄駅(徒歩2分)だ。なぜそのような駅に、廃止の話があるのか?理由は橿原市による奈良県立医大周辺のまちづくり構想にある。
「八木西口」駅の南側約800メートルにある奈良県立医科大学付属病院。そこに近鉄橿原線「病院前新駅」の設置が計画されている。そこを中心に橿原市は「医大・付属病院を核とするキャンパスタウンの形成」を掲げており、新駅周辺に商業や福祉・文化ゾーンなどの設置を構想している。
また、同医大は2021年までに現在地の西約1キロに移転する予定で、アクセス道路となる市道の拡幅整備も計画されている。
それに伴い近鉄は「八木西口」駅の廃止を求めている。「八木西口」駅と北側の「大和八木」駅は約400メートルしか離れていない。さらに南側に新駅ができることで、1km強の距離に3駅存在することになる。南北両駅の距離が近いため廃止も可能、ということだ。
しかし「八木西口」駅は現在、医大付属病院、市役所、県立畝傍高校などを訪れる人が利用しており、重要伝統的建造物群保存地区の今井町への最寄り駅で
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