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京都「西院」駅、阪急と嵐電が改札新設とホーム移設で乗換利便性向上へ

都市計画・再開発(地域情報)/神戸・京都/関西 ニュース

2017/03/15 配信

阪急電鉄と京福電気鉄道(嵐電〈らんでん〉)は2月24日、両社が共同で進める「西院」駅のバリアフリー化工事について、新しいホームと改札口を3月25日10時から使用を開始すると発表した。

阪急「西院」駅は京都の中心駅「烏丸」駅からたった2駅、「河原町」駅から3駅の、通勤特急や快速急行なども停車する便利な駅だ。嵐電の「西院」駅は地上に設置されているが、阪急の「西院」駅は嵐電の西院駅から少し離れた場所に駅舎があり、地下に設けられている。どちらも「西院」駅であるが読み方が異なり、阪急駅の「さいいん」に対して嵐電駅は「さい」となっている。

発表によると、嵐電駅は嵐山方面行きホームが四条通北側に移設される。阪急駅は地下に南改札口と北改札口を新設する。このほか、阪急駅の北・南改札口と嵐電駅のホームを結ぶエレベーターも新設され、嵐電と阪急の乗換え利便性が向上する。

改良図
2駅の利便性向上は新たな観光客誘致、単身者の居住ニーズの掘り起しに繋がるか。期待したい

現在の阪急駅と嵐電駅は改札口も離れており乗換えには約5分かかるが、これが3分短縮されて約2分になるという。阪急駅の既存駅舎(西改札口)の改良などは、今後実施される予定。2019年度末の完成を予定している。

大阪や神戸の人にとっては馴染みの薄い嵐電だが、京都市内では知名度のあるローカル鉄道だ。一部区間では道路上を走り、一般車両がその軌道上にも入ることができる。いわゆる「ちんちん電車」である。市内北西部から大阪(梅田)方面へ通勤する人が阪急線を利用するために乗車する利用が多いが、北野天満宮や嵐山に足を向ける観光客も利用するため週末や観光シーズンともなると大変混雑する路線でもある。

現在、阪急と嵐電の乗り換えは、阪急「大宮」駅と嵐電の始発駅である「四条大宮」駅(どちらも四条通と大宮通が交差する四条大宮交差点に立地する)で行うのが一般的だ。

「西院」駅はその両駅の一駅西側(大阪寄り)にあり、この工事が完了すれば大阪方面から嵐電を利用する人は、ホームの連絡時間の短縮プラス阪急と嵐電それぞれ一駅分の移動時間が短縮されることになる。

阪急と嵐電の接続ポイントとなる「西院」駅界隈。周辺はどのような場所か?西院エリアは同じく両路線の接続ポイントである大宮エリアとよく似ている。京都市内の中心部で「田の字地区」と言われる烏丸/河原町エリアが観光客向けのナショナルブランドの商業施設が多くあるのに対して、そこから西に外れた西院/大宮は駅周辺に個人経営の飲食店物販店が密集するエリア。

烏丸/河原町エリアが洗練された京都だとすれば、西院/大宮エリアは活気ある下町だ。見方を変えれば、「初めての京都」ではなく「二度目の京都」「観光地とは違う地元の京都」を味わえる魅力あるエリアだ。

不動産価格が高騰している中心部からは少しはずれてはいるが、地元では人気の西院エリア。しかも市内中心部よりは割安である。もともと単身者や学生向けの住宅ニーズが高かった上に昨今ではゲストハウス等宿泊施設の需要もある。ステイタスよりも実利、そんな投資スタイルの人には魅力あるエリアと言える。

健美家編集部(協力:田中和彦)

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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