昨今、単に建物の格好よさだけではなく、街並みや街の歴史、文化的背景などで住まいを決める単身者やカップルが増えている。さらに、そうした感度の高い若年層が流入することで、街の人気が高まり、エリア内の賃貸市場が活性化するような事例も出ている。
さる5月23日に兵庫県神戸市で地元で人気の須磨海岸が「みなとオアシス須磨」(兵庫県神戸市)として登録された。

耳慣れない名称だが、「みなとオアシス」とは国土交通省港湾局が定める「住民参加による地域振興の取組みが継続的に行われる施設」であり、須磨は全国で95箇所目になる。関西では他に深日(ふけ)港(大阪府岬町)、姫路港(兵庫県姫路市)、宮津港(京都府宮津市)などが「みなとオアシス」に指定されている。
今回指定された神戸市須磨区は土地勘のない人にはイメージの掴みにくいエリアだろう。同じ神戸市でも灘区や東灘区は阪神間の高級住宅地として知られており、西区、北区はニュータウン、中央区、兵庫区は商住混在エリアとしての印象が強い。しかし、須磨区は海水浴場や水族館のイメージはあるものの、住宅地、街並みとしての印象が薄い。
だが、実際の須磨区の様子を見てみる
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