垂水駅のほか、神戸市営地下鉄
名谷駅や西神中央駅も周辺環境を整備
兵庫県神戸市の人口減少対策「リノベーション・神戸」の一環で、同市の西端にある垂水駅前の大規模再開発と時を同じくして、神戸市営地下鉄の「名谷」駅(須磨区)と「西神中央」駅(西区)の周辺も進化を遂げようとしている。
いずれの駅も神戸市西部に位置し、中でも西区は市内で最も人口が多いまちだ。
2019年12月の神戸市の発表によると、山陽電鉄・JR垂水駅のほか、名谷駅と西神中央駅も駅前広場をはじめとする駅周辺を再整備するとした。
「子育て世代に優しい街づくり」を目標に、地域の「顔」である駅前空間の魅力と住宅地の快適性を高めることで人口誘引を狙う計画だ。
各エリアのプランを見てみよう。
子育て中のファミリーにうれしい
サービスや施設を充実させる名谷駅
名谷駅といえば、須磨ニュータウンの中心駅だ。
市は、「子育て支援機能の強化」「商業・業務機能の充実」「文化・スポーツ環境の充実」の3本柱を掲げている。
子育て支援の面では、今後5年間で駅周辺に約600戸の住宅と数件の保育施設、子連れで気軽に集い、遊べる「おやこふらっとひろば」を新設。
子育て世代のファミリーに向けた商業施設に生まれ変わる駅ビルの北側には、新しいビルが建設予定で、子どもを預けられる機能付きの働く場を創出すると言う。
このほか、今年3月24日には大丸須磨店4階に新たに「名谷図書館」がオープンし、北須磨文化センターも2024年度内にリニューアルを予定するなど、文化施設の充実にも注力している。
まちのにぎわい創出を目指し、
魅力的な施設が続々と新築される西神中央駅
一方、西神中央駅周辺では、今年度に予定されている西区役所の西神中央への移転を機に、一層のにぎわいと魅力向上を目指してリノベーションが進んでいる。
それに併せて文化・芸術ホールと新西図書館が来年度内に新設予定で、プレンティ広場やパークアベニュー、駅前広場など周辺施設も2023年度内には整備される。さらに駅周辺には今後5年間で約700戸の住宅を供給。
新築する西区新庁舎には「おやこふらっとひろば」を開設するほか、西区文化センター内には、乳児から幼児までが利用でき、子どもの体力や知力を育む遊び場「こべっこあそびひろば」も22年度には完成させる予定だ。
コロナ禍の暮らしの変化により
土地選びも都会から郊外へ
新型コロナウイルス感染症が蔓延した影響から、最近では従来の働き方や暮らし方を見つめ直し、郊外市街地に移住する人が増えている。
特にデジタルに強い自治体は移住先に選ばれやすい傾向にあり、オンライン化を急ぐ自治体も多いとか。
そこそこの土地代で、インターネットが難なく使いこなせ、生活や子育てにうれしい設備が充実した郊外市街地は、これから需要が高まり続けるだろう。
そんな“将来有望な郊外市街地”として、神戸市西部の3エリアも一つは押さえておきたいところだ。
(健美家編集部)
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