
日本の不動産会社と香港のホテルグループがタッグ
2025年春にラグジュアリーホテルが開業予定
関西を中心とする総合不動産デベロッパーの「サムティ」は2021年3月、世界的なホテルチェーンを展開する「シャングリ・ラグループ」を共同事業者として、京都市上京区に「(仮称)シャングリ・ラ京都二条城」の開発を発表している。
2022年1月より着工がスタートし、2025年3月に開業予定。開業後は一定期間保有のうえ、サムティグループが設立を準備しているホテルリートへの組み入れも検討していくという。
香港を本拠地とするシャングリ・ラグループは、世界26カ国で4ブランド、100以上のホテルを展開。京都への進出が計画されている「シャングリ・ラ ホテルズ」は、アジア太平洋・中東・北米・ヨーロッパ主要都市を中心に展開する五つ星のラグジュアリーホテルだ。

日本国内では2009年に「シャングリ・ラ東京」が初進出。丸の内トラストタワー本館に全200室を構え、最高ランクの施設とおもてなしを堪能できる。本プロジェクトは国内2番目であり、関西初進出となる。
二条城すぐそばの好立地
施設も五つ星ホテルにふさわしい仕様に
計画地は、京都市営地下鉄東西線「二条城前」駅から徒歩で約9分、JR「京都」駅からタクシーで約10分の場所。1994年にユネスコ世界遺産に登録された二条城の北側に位置し、京都御所をはじめとする京都市内の観光地や中心地へのアクセスも申し分ない。

ホテルは地下1階・地上4階と、京都の景観に溶け込む低層タイプ。客室数は80〜100室、平均客室面積は京都市内最大級となる約57uを予定し、競合するラグジュアリーホテルと同等以上の競争力を誇るという。
アフターコロナにおける国内外の旅行客の
受け入れ準備を着々と進める京都
今回の「シャングリ・ラ ホテルズ」をはじめ、アフターコロナのホテル需要回復を見据え、京都市は空前のホテルラッシュに沸いている。
2022年末に開業予定のヒルトンブランド「ヒルトン・ガーデン・イン」、2023年秋に開業予定のタイの高級ホテルブランド「デュシタニ」など、世界の名だたる外資系ホテルチェーンが続々と参入する。
COVID-19の猛威が比較的落ち着いていた2021年下半期は、国内旅行客が中心ではあるものの、各観光地でにぎわいを見せるなど、相変わらず観光人気の高さを証明してみせた京都。アフターコロナにおける国外旅行客を受け入れる準備は着々と進められている。
健美家編集部