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兵庫県伊丹市で大規模な統合医療施設が建設予定。ファミリー層の呼び込みに寄与するか

都市計画・再開発(地域情報)/神戸・京都/関西 ニュース

2022/01/08 配信

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2025年10月の
開院を目指す

兵庫県の伊丹市は、市立伊丹病院と公立学校共済近畿中央病院とを統合して新たな総合医療センターを建設すると発表した。

新医療センターの名称は「(仮称)伊丹市立伊丹総合医療センター」。

病院統合のきっかけとなったのは、施設の老朽化と医療環境の変化だ。

市立伊丹病院は1957年に最初の建物が建設され、その後1983年に現在の昆陽池(こやいけ)に移転した。現在の施設はもうすぐ築40年目に突入する。

また、近畿中央病院は1956年に車塚(くるまづか)に建設されており、最も古い建物は築50年を超えている状況だ。

どちらも昭和時代に建設された病院であり、元号も令和になった現在では、医療を取り巻く環境も当時とは大幅に変化している。

そのほか、自治体病院は全国的に開院後約39年で建て替えられていることや、病床の広さが現行の基準に適合しなくなったことなどから、伊丹市でも地域の中核医療機関となっている両病院を建て替えることになった。

施設配置計画イメージ図
免震装置による地震対策・ユニバーサルデザインなど、現代に対応した建物になる予定。

※引用:伊丹市

なお、救急センター・集中治療室・手術室などについても設備が刷新されるほか、医療従事者の確保に向けた課題解決も意識した設計となることから、周辺地域の医療レベル向上に寄与することが期待される。

新医療センターの病床は602床で、伊丹市内では最大規模であり、兵庫県内で比較しても大規模な医療施設となる。

建設場所は伊丹病院の敷地内で、伊丹病院の運営を継続しながら建設工事を進める予定。2022年4月に着工し、2025年10月の開院を目指す。

子育て世帯の
増加に期待

新医療センターの診療科目は、市立伊丹病院及び近畿中央病院にある既存の診療体制を継承することを基本としている。

どちらの病院にも小児科と小児外科があることから、新医療センターにもこれらの診療科目は入る予定だ。

特に、市立伊丹病院では出産に関する医療体制の整備に力を入れており、常勤医師の増加と年間分娩数の増加を目標としている。

また、入院が必要と判断された子どもの救急入院を受け入れるなど、市立伊丹病院の子どもに対する医療体制は手厚い。

そのほか、伊丹市では積極的に民間保育所の誘致を行っており、年度当初の保育所待機児童ゼロ(国の定義による)を2021年4月まで5年連続達成している。

もともと子育て環境が整っている伊丹市では、小児科と救急医療センターの整備は、子育て世帯に対する新たなアピールポイントになるだろう。

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伊丹市内には商業施設も複数揃っており、ファミリー層から人気を集める条件が整っていると言える。

なお、伊丹駅は大阪梅田から電車で約20分となっているほか、距離的にも大阪都心まで約10㎞となっているため、伊丹市は大阪都心への通勤利便性が高い。

鉄道以外には、伊丹市には大阪国際(伊丹)空港があるため、大阪周辺と日本各地との移動に飛行機を使う人も多くなっている。

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大阪国際(伊丹)空港には国内線しか就航していないが、日本全国の空港で比較すると、乗降客数はかなり多い。

生活利便性に目を向けると、伊丹市内にはイオンモール伊丹とイオンモール伊丹昆陽(いたみこや)という2つのイオンモールがある。

ほかにもドン・キホーテやスーパービバホームという大きなホームセンターがあり、南の尼崎市にはコストコもある。伊丹市は買物に便利なエリアだ。

伊丹市の年齢別人口分布を見ると40代~50代が多く、持ち家比率の高い世代が多いものの、30代の人口も全体の約11%を占めており決して少なくない。

医療センターの整備に伴い、大阪圏における子育て世帯の集積に期待したいところだ。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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